正月のおやすみムードから一転、バリバリ働きだした同僚についていけない俺。というか、11月ごろから全く仕事が手につかない。グラビア撮影のために訪れた沖縄で最高の“俺の夜”を過ごしてしまったばっかりに……! 東京の寒空を見上げては南の島を思う生活が続いているのだ。
リアルな沖縄の夜を満喫できる桃源郷
11月初旬、上司の命を受け沖縄へと駆り出された俺と編集部員のコンドー。無事1泊2日のロケを終え、緊張感から解放された俺たちは、熱に浮かされたように夜の那覇を練り歩いていた。
代表的な歓楽街である松山を中心に広がるキャバクラやガールズバーを見て回るが、どれも決め手に欠ける気がしてならない。せっかくの遠征、「絶対に失敗したくない」という気持ちに支配されてしまう。
「沖縄まで行ったのに、ガールズバーには東京から出稼ぎにきた女のコばかりで新橋かと思った」という友人の経験談が脳裏をよぎる。このままでは埒が明かないと、名護に住むコーディネーターさんに一か八か連絡。「観光客が必ず楽しめるという名店があります」という言葉とともにDiveという店名を告げられた。
ギャルが指南する夜の沖縄文化松山から少し東に外れた久茂地というところに位置するDive。那覇空港へのアクセスが良く、周囲にはホテルも多いエリアだ。店に入ってまず驚いたのは、テキーラまで飲み放題で60分3000円という料金の安さ。東京との違いに感動していると、カウンター越しにヒナちゃん、リリちゃん、チヨミちゃんと、3人の美女たちが登場。全員が沖縄出身だと聞いてテンションが上がる。
2時間テキーラで乾杯し続けた。女性陣のテンションの高さとお酒の強さは沖縄ならではで、際どい質問にも答えてくれて楽しい[/caption]「この店のオーナーはもともと関東の人で、基本的に沖縄のコしか集めないのが店の方針なんだって。今日は11人いるけど、内地のコは一人もいないよ!」とヒナちゃんが気さくに教えてくれる。 それにしても、3人と話していて全く違和感を感じない。少しは方言が出るかと思ったが、那覇近辺に住む若いコは、標準語しか話さないという。話していくうちに、“沖縄のリアル”を教えてもらえるのが面白い。「沖縄の人は基本泡盛を飲むの?」と尋ねると、皆顔をしかめる。「全然飲まないし、沖縄料理屋も行かないです(笑)」と一蹴するリリちゃん。「泡盛をブラックコーヒーで割って飲むのが現地の主流だって東京で聞いたんだけど……?」と聞くと、「何それ聞いたことなーい(笑)」と爆笑される俺たち。
終わることのないテキーラ合戦!
唯一イメージ通り、いや、それ以上だと思ったのは、沖縄県民たちの凄まじい“酒量”だ。
「沖縄はお酒の好きな人が多いから、夜から翌日の朝9時くらいまで飲むのは当たり前。私たちも朝方までここで働いて、そのまま飲みにいくことが多いかな。最後まで残ったお客さんと盛り上がって、そのまま飲みにいっちゃったりもします(笑)」とチヨミちゃん。
なんというアグレッシブさ。確かに、東京とは違い女のコがガンガンお酒を飲んでいる。この店の売りであるというテキーラを何度も乾杯するうちに、双方のテンションが上がっていく。県民性なのだろうか、フランクな雰囲気にすぐ心を許してしまう。1時間で帰るつもりが、結果的に4時間滞在。4時間もいればそりゃ多少の値は張ったが、想定よりはかなり安かった。これを東京でやっていたら……と思うと足がすくんでしまう。締めのソーキそばをすすりながら、近いうちに再訪、いや、沖縄移住をコンドーと誓い合った。【Dive】
住:那覇市久茂地2-6-25 ランドマークくもじ3F
電:098-975-5453
営:20時~LAST
休:年中無休
料:60分飲み放題2000円~3000円。サービス料/チャージ料金なし。
システム詳細、営業情報はhttp://girlsbardive.com/をチェック
撮影/福澤卓弥
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ケンビシ 新卒2年目のゆとり世代で楽しく夜遊びを勉強中。好きなタイプは「うなじが綺麗な人」
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