プロアマを問わず、個人がプレイする競技で最高の賞金を得られるものは何か――それは、ゴルフ、テニスの四大メジャーでも競艇の賞金王グランプリでもない。答えはポーカーである。
現在ラスベガスで開催している(例年5月末~7月中旬に開催)世界最大のポーカーイベント・WSOPのメイントーナメントの優勝賞金は7億円を超え、参加費(1万ドル)を支払えば誰でも本戦に参加することができる。WSOPのみならず、ラスベガスをはじめとする世界各地でポーカーのトーナメントイベントは開催され、毎日どこかしらの海外カジノで、高額賞金獲得者が誕生しているのだ。もちろん、その中には日本人プレイヤーも少なくない。
夢見がちの中年記者・スギナミがこの世界的なブームに乗ったのが2年前。日課であったスナック通いを控え、都内のポーカー店を練り歩く――そんな日々を過ごしているうちに、いつしか、右手にあったカラオケマイクはポーカーチップへ、左手のいいちこはアイスコーヒーへと変わっていった。
日本のポーカー店は世界大会の登竜門
「俺の夜」メンバーのテキサスがマニラのポーカー大会で3位に入賞し、1000万円の賞金(賞金の大半はFXで溶かしたが……)を獲得した5年前と比べると、日本国内でポーカーをプレイできる場所は格段に増えている。特に、今回紹介する秋葉原のメイドカジノ「アキバギルド」はアミューズメントポーカー店の先駆けともいえる存在だ。
「お店のコンセンプトはカジノをイメージしたテーマパークです。ブラックジャック、ルーレットなど多数のゲームを用意していますが、やはり一番の人気はテキサスホールデムポーカー。トーナメントも毎日開催しています」
そう語るのは店長の宮田氏。「カジノのない日本で真剣勝負のポーカーをプレイできる場所はあるのか?」とはよく言われるが、同店で腕を磨き、海外で活躍している日本人プレイヤーは多い。それは、同店のシステムによるものだ。
「トーナメントで上位になれば、賞品として海外のトーナメントへの出場権を得られるので、プレイの真剣味も増すわけです」
いわば海外トーナメントの登竜門的な位置づけというわけだ。さっそく腕試し……ってなわけで、腕に覚えのあるメイドディーラー3人とポーカー対決!
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スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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