震災後、観光客の激減に喘いできた北関東温泉街にも復興の息吹【後編】

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スナックは深夜まで延長♪足に根を生やして飲める


 急ピッチで酒をあおり、野球拳、ツイスターと定番の宴会ゲームを満喫していると、あっという間に時間が過ぎる。

「延長どうですか? いま、お客さんが少ないから特別に半額でやってるんですよ」
 聞けば客足の鈍る震災後の対策に、延長料金の割引は当たり前。延長してもらうために、サービスも増量中だという。

 酒と色に溺れたいのはヤマヤマだったが、誌面をご覧のとおり、宴会中の写真撮影を固く禁じられたこともあり断念。湯上り後の宴会遊びで火照った体をクールダウンするには、スナックではしご酒&ねっとりトークが最適……ってなわけで、浴衣を脱ぎ、駅前のスナックを目指すことに。

 一軒目のスナック「R」は60代のママとその娘が切り盛り。アルバイトレディのフィリピン人女性が「早く! ヤラせろよ、オマエ」と暴走するのを母娘がたしなめるという図式がウリのお店だ。

「ここら辺のお店は6月まで開店休業状態が続いてね。だいぶ観光のお客さんも戻ってきたけど、まだまだ少ないの。でね、そんな鬼怒川の窮地を聞いた県内のお客さんが、『ママ、今年いっぱいは宇都宮いかないでこっち来るから』って足を運んでくれるのよ。だから今は営業時間を延長してるの」

 鬼怒川の力強い渓流音と同じく、どの業態も震災不況の窮地をサービス精神旺盛で巻き返そうと頑張っているのだ。

母娘が経営するスナック「R」にて。娘のミキさん(推定40代半ば)と「別れても好きな人」を熱唱



◆スギナミ記者の陶酔
湯あたり気味に酒と色を堪能する夜遊び復興プラン

スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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