第百十九夜【前編】

テキサスの憧れ矢部美穂に会える
アットホームなバーで癒やされる!

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 未曾有の大災害をもたらした、東北地方太平洋沖地震。地震関連の報道を目にすると、18年間過ごした故郷の変わり果てた光景に涙が頰を伝う仙台市出身のテキサスです。

 あの頃の自分を思い返してみると、毎週楽しみにしていた番組があった。日曜日の昼に放送されていた、ビートたけし司会のバラエティ番組『スーパージョッキー』。

 中でも、思春期のテキサスが食い入るように見ていたのが、『熱湯コマーシャル』で熱湯三姉妹として活躍していた、矢部美穂のセクシーな入浴シーン。彼女が、思春期の自己形成に大きな役割を担っていたのは言うまでもない。

 そんな青春時代を思い出し、ネットで「矢部美穂」を検索してみたところ、彼女が都内で「YABEKE」なるバーを経営しているとの情報を入手。お店には母や三女でタレントの美希さんをはじめ、矢部美穂本人と矢部一家がスタッフとして働いているとか。

 憧れの熱湯ガールに会えるバーを見つけてしまった以上、行かない理由はない。そこで早速、計画停電で薄暗くなってしまった夜の街に繰り出すことにした。

姉妹ゲンカは当たり前! 矢部家劇場の開演

 都会の雑踏から離れた閑静な住宅街の一角にある「YABEKE」。ガラス越しに店内を覗くと、元気のない繁華街とは違い、たくさんの男性客で賑わっていた。

「いらっしゃいませぇ」と元気に出迎えてくれたのは、矢部美穂の母・文子さんと三女・美希さん。
 そして、さらに「いらっしゃいませぇ」と奥からもうひとりの女性。そう、そこにいたのは若かりし頃に『スーパージョッキー』の生着替えで、テキサスを興奮させてくれた矢部美穂だった。

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撮影/西田 航

テキサス 「女のコとの会話は最高の前戯」がモットー。趣味は年間50回ほど行くキャバクラとFX
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