円安が進んでいることも影響し、’13年には初の1000万人を突破、’14年には1341万人を超えた訪日外国人観光客。インバウンドの増加は政府が掲げる成長戦略の一つでもある。そのため、東京五輪が行われる’20年には2000万人を超えるとも予測されている。
国際感覚の欠如したスギナミのような人間であっても、観光目的で来日する外国人の友人を“おもてなし”する局面は、公私を問わず増えてきている。が、どこに連れていけば楽しんでもらえるかは悩ましい問題。
というわけで、接待慣れした商社マンの知人たちに「外国人の接待で喜ばれる夜のお店」をリサーチ。誰の口からも真っ先に候補として挙がったのが、ダンスショーがウリの「六本木金魚」。早速、同店へと向かった。
ショーの開演前にダンサーたちと談笑
オリエンタルな雰囲気のある店舗外観。地下へ下りると、赤を基調にしたエントランスが広がる。ふと横に目をやれば、英語のサインが壁面を覆っている。「もともと外国人観光客のお客さまは多いのですが、最近は特に増えましたね。英語、中国語、韓国語を話せるスタッフは常駐していますので、欧米の方だけでなく、中国、韓国などアジア圏のお客さまの接待に利用される方も多いです」(栗盛支配人)
レギュラーショーのコンセプトは年1回の割合で替わり、ハロウィン、クリスマスなどのイベントに合わせて、スペシャルステージが開催されるという。ショータイムが始まるまで客席で待機。料理、ドリンクを注文すると、この日登場するダンサーたちが訪れて、談笑タイム。
「バレエを習っていた姉のマネをしてみたら、上達が早くて『ほんとに男の子?』って驚かれた記憶があるの」
そう気さくなテンションで語るのは、ニューハーフダンサーの真田怜臣さん。ちょっと人となりを知ることができれば、ショーも百倍楽しめるという仕組みだ。
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スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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