「清原容疑者のXデーは近い」発言で注目される元ロッテ愛甲猛の“球界ぶっちゃけ話の数々”
清原和博容疑者の逮捕報道を受けて「ヤッパリ逮捕 されちゃったか」と自身のツイッターで発言した元ロッテの愛甲猛氏に各方面から注目が集まっている。さらに「俺の情報網からXデーは 近いよとは聞いてたけど」と、清原容疑者の逮捕を察していたと匂わせる発言を繰り返す愛甲氏とは、いったい何者なのだろうか?
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愛甲猛氏は1962年、神奈川県に生まれ、横浜高校のエースとして80年夏の甲子園で優勝。同年秋、ドラフト1位でロッテに入団し、3年間の投手生活のあと、落合博満に鍛えられて打者に転向。96年の中日移籍後には「代打の切り札」として活躍した。自身の生き様を“野良犬”と評し、パ・リーグ記録の535試合連続フルイニング出場という強靭な肉体を持つ、かつて球界の第一線で活躍した選手だ。
愛甲氏はネットでの反響を受けて、自身が出演するニコニコ生放送「野良犬の穴」で“その辺の話”をぶっちゃけるつもりでいたようだが、どうやら各所からストップがかかってしまったため、気になる情報網はお蔵入りに。しかし、愛甲氏の著書『球界の野良犬』(宝島社)では、さまざまな球界の裏話を暴露している。ここでは「薬物」に関する逸話をいくつか拾ってみることにする。
ロッテが川崎球場から千葉マリンスタジアムに移転した1年目の平成4年のあるとき、愛甲猛氏は暴力団の構成員となったSから「5万円ほど頼めないか?」と連絡があったという。シノギに窮している様子のSに対して5万円ほど貸してやった愛甲氏は、ふとしたきっかけでマリファナを手にしてしまい、一度だけ試してしまったことを回想している。そして、当時の球界についてはこう述べている。
<現役当時、球界ではグリーニーと呼ばれる、覚せい剤と同じ成分のクスリが流行っていた。さすがに手は出さなかったが、グリーニーとは逆にマリファナは集中力を阻害する。野球にいい影響など一つもないわけだ。ホームランが出たのは偶然の結果とし、これ以上求めることはなかった>
そして、中日へと移籍し「代打の切り札」として活躍した愛甲氏は、現役終盤に禁断のドーピングに手を出してしまったことを振り返っている。そして引退して10年経った執筆当時でも、ドーピングの後遺症は残っており、長時間の歩行や立ち仕事をすると足がむくんでしまうと綴っている。
<薬物の怖さは身をもって感じた。引退後、健康食品の仕事で薬について研究したが、薬は毒と表裏一体である。(中略)俺が経験したステロイドも、段階を踏まずに1のものを一気に5や10にしてしまう。身体が悲鳴を上げるのも当然だ>
当時、メジャーでは筋肉増強剤ではなく興奮剤が使用されるようになっており、MLB歴代1位の通算762本塁打という輝かしい成績を残したバリー・ボンズも、身体が急激に巨大化し、ドーピング疑惑により球界を去っている。2002年のジャイアンツ在籍時、バリー・ボンズのチームメイトだった新庄剛志は、取材でアメリカを訪れた愛甲氏に対してボソッとこう呟いたそうだ。
<こっちはドーピングではなく、今やグリーニーですよ>
「グリーニー」とは覚せい剤にも使用されるアンフェタミンが成分の興奮剤で、元巨人の野村貴仁は、オリックス時代に外国人選手からグリーニーをもらったことがきっかけで服用を始め、引退後に覚せい剤取締法違反で逮捕されている。
これまで“球界のぶっちゃけ話”を白日の下に晒し、「俺はキヨのファンだった」と語る愛甲猛氏はどんな情報を持っているのか。今後も、まだまだ愛甲氏の一挙手一投足からは目が離せなさそうだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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