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300本以上出演したAV女優の引退後…ヘアメイクとして裏方業務に転身

 現在、常時約8000人が活動しているといわれるAV女優という職業。当然、人の出入りも激しく毎年引退する者も多く出ている。彼女たちはその後の人生をどのような職業で過ごし、日々何を思い生活しているのだろうか?

顔見知りの特権をフルに活用!業界に残り安定収入!?【AV裏方業務】

 業界から完全に足を洗う女性がいる一方で、女優だった頃のコネクションを最大限に活用し、AV専門プロダクションの社長になったり、スタイリストや監督など「撮られる側から撮る側」へと、裏方業務に回る女優たちも増えている。
水嶋あい氏

水嶋あい氏

 今回の取材を受けてくれた水嶋あいさんもその一人。現役時代はおよそ300本以上の作品に出演し、今ではAV専門のヘアメイクとして現場を飛び回っている。 「もともと美容系の仕事にも興味があったので、現役時代からメイクの学校に通っていました。両立は大変だったけど、女優として呼ばれるいろんな現場で、『実はメイクを勉強してる』って話すと、『じゃあ今度ウチの現場に来てよ』と仕事に直結することも多くて。女優業をやりながら同時に自然と営業にも繋がったので効率もよかったんですよね。 収入は現役時代より減りましたが、一般のサラリーマンぐらいは稼ぎます。昔から顔見知りのスタッフさんも多いので信頼関係もできてるし、勝手知った現場だから、『撮影の流れを止めない、使えるメイク』として重宝していただいています」
水嶋あい氏

「週に1日休みがあればいいほう」とさまざまな現場からオファーが絶えない

 業界を知り尽くしているからこそ、その行く末にもぬかりはない。 「現役の頃の人脈で今は安定してるけど、数年前に比べて業界全体が縮小してる気がします。経費削減でスタッフの数も減ってるし、この先いつ呼ばれなくなるかわからない。だから私も現状に満足するんじゃなく、今はマッサージやいろんな資格の勉強もしてます。業界の空気に敏感になるからこそ、別業界への転職を考えてる元女優の裏方さんも増えてますね」 【水嶋あい氏】 ’09年にロリータ系AV女優としてデビューするも、’12年にはギャル系にイメージを一新。’15年に引退。出演作品は300本以上。元AV女優のヘアメイクとして現役女優からの信頼も厚い ―[元AV女優]の職業 ―
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