ブランディング化に成功した「御徒町」――センスのある若者と腕のある職人たち
「ブルーボトルコーヒー」が清澄白河に日本1号店を出したとき、なぜ?と思った人もいただろう。しかし、今や、東京の東半分は「ハイセンス」な街へと変貌しているのだ。街と人、ライフスタイルの変化を探ってみた。
<イースト・トーキョーの第2期ムーブメントを起こしているのはココ!>
実は江戸の文化を伝える伝統工芸職人の街である御徒町。それは“知る人ぞ知る”歴史だったが、台東デザイナーズビレッジ村長の鈴木淳氏が村長を務めるデザビレが’04年に誕生して以来、この街を拠点にモノづくりをアピールする人が多数登場。
’10年には御徒町駅から秋葉原駅に続く高架下に、アトリエや工房、カフェなどが集う商業施設「2k540」も開業。街のイメージは大きく変わった。
「“モノづくりの街”というイメージは一般の方にも広まったでしょうね。カチクラエリアの街とモノづくりに触れるイベント『モノマチ』は、10万人が集うほど賑わい、近年は革のモノづくりイベント『浅草エーラウンド』などこの辺りはモノづくりの聖地となっています」(Webサイト「東東京マガジン」編集長・今村ひろゆき氏)
古くさい印象を抱く中高年もいるかもしれないが、訪れた若者には「御徒町の職人が作った世界に一つのジュエリーを婚約指輪で渡した」「顔見知りのクリエイターに会うため月1回は2k540を歩く」というハンドメイド&DIYカルチャーの街になっているのだ。
― 東京の下町が「イースト・トーキョー」になっていた ―
センスのある若者と腕のある職人でブランディング化に成功【御徒町】
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