カヌー五輪代表、兄妹そろってのメダル獲得なるか!? 矢澤亜季選手を直撃
―[もぎたて!女子アスリート最前線]―
~もぎたて!女子アスリート最前線 第15回~
ジュニア時代から頭角を現し、日本代表として世界の強豪たちと戦ってきた、カヌースラロームの矢澤亜季選手。その経歴を見ていこう。
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中学まで住んでいた長野県飯田市は、近くに天竜川があり自然に恵まれた環境だった。父がアウトドアが好きだったこともあり週末には自然と遊ぶことが多く、その中の一つにカヌーがあった。競技を始めたきっかけは父がやっていたことと、兄で日本代表でもある一輝選手の影響もあって小学3年の時から始めるようになる。本気で取り組み始めたのは中学に入ってからで中学入学と同時期にカヌ―を買ってもらったという理由だった。中学校は部活に入部しなくても良かったので、週末の練習プラス平日の3日はカヌーの練習をし、残りの日は日本舞踊と茶道の練習にあてていた。
日舞は祖母がやっていたこともあり3歳からはじめるという好奇心旺盛な女の子だった。オリンピックを目指そうとしたのは中学2年の時にジュニア日本代表に選ばれた時で、海外の試合を経験し楽しさと同時に世界との差を感じた。「このままでは世界に追いつけない」と感じ、中学卒業と同時に兄をしたい東京都青梅市に上京する。というのもここには日本トップレベルの選手が集まっていたので自分がレベルアップできるという考えがあったからだ。
大学進学の時は留学も考えたのだが不安を感じたこともあり、日本でオリンピック選手がコーチを務めている駿河台大学を選択した。大学に入り練習の密度も上がったことで自分で感じるぐらい実力が上がっていき2011年のNHK杯で初優勝。勢いに乗って挑んだロンドンオリンピックアジア最終予選中国大会で落とし穴が待っていた。
「兄妹でオリンピック出場を」という気持ちが強すぎたせいか試合で普段のパフォーマンスが出せず、結果オリンピック出場を逃してしまった。このショックで引退も考えるのだが両親の「もう一回やるなら応援するよ」という暖かい言葉で続けることを決意する。この経験を活かし全日本選手権、NHK杯共に4連覇を成し遂げる。大学卒業をすると1年近く就職先がみつからず後援会からの支援を受けていた。
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