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ホーガンとウォリアーのビミョーな距離――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第102回

サマースラム90

夏のスーパーイベント「サマースラム」のイメージカラーはオレンジ。「レッスルマ ニア6」でU・ウォリアーに敗れ、戦列を離れていたホーガンが約5カ月ぶりにリン グ復帰を果たした。(写真は「サマースラム90」会場売り用オフィシャル・プログラ ムの表紙より)

 “レッスルマニア6”でアルティメット・ウォリアーに敗れWWE世界ヘビー級王座を失い、いったんリングから姿を消したハルク・ホーガンが約4カ月ぶりに戦列復帰を果たしたのは1990年8月のことだった。

 連続ドラマのストーリーラインでは、ホーガンはジ・アースクェイクのアースクェイク・ドロップ(ヒップドロップ)でろっ骨を折られて病院送りにされたことになっていたが、じっさいは映画『ミスター・ネニー』(マイケル・ゴットリーブ監督=邦題『Mr.ベビーシッター』)の撮影のための“空白期間”だった。新作映画の全米公開は翌年のため、WWEはホーガンの不在をケガによる欠場と発表していた。

 夏のスーパーイベント“サマースラム90”(1990年8月27日=ペンシルベニア州フィラデルフィア、ザ・スペクトラム)は、WWE世界王者ウォリアーと前王者ホーガンが競演する最初の大舞台となった。WWEは「“入院中”のホーガンにお見舞いのカードを送ろう」というキャンペーンを展開し、ホーガンのカムバックをあおった。

 全10試合がラインナップされた“サマースラム90”は、ホーガン対アースクェイクのシングルマッチが第9試合、ウォリアー対“ラビッシング”リック・ルードの金網マッチが第10試合にレイアウトされ、この2試合がダブル・メインイベントというレイアウトになっていた。

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90年代のスーパースターズの台頭を予感

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