吉川晃司もやっていた“東京五輪最強の穴場”競技とは?
戦いにあたっては肉体的な強さだけでなく、泳ぎの上手さも重要になります。まず移動が泳ぎなので、泳がないと敵を殴りに行くこともできません。さらに相手ゴールに迫るときはクロールでOKですが、守備のときに後退する際には相手選手を見ながらバックすることになるので背泳ぎも上手くないといけない。見るからに疲れそう。
さらに猛スピードの泳ぎを要求される場面も。いわゆる「キックオフ」の際の仕組みが特別なのですが、水球ではプールの真ん中にボールを浮かべ、ヨーイドンで泳いで先に取ったほうが最初の攻撃権を得るのです。スピード、パワー、ぶつかり合い。激しさを要求される上に、それがすべて水中で行なわれる。結構大変そうです。
これだけハードなので、選手たちもガチムチぞろい。まず身体がデカイ。水泳選手というと一般的に引き締まった細マッチョですが、水球は太くでデカイ。特に激しくぶつかり合うゴール前を固める選手は樽のように太い。少し脂肪がついているくらいのほうが、水に浮きやすくていいのかもしれません。なるほど、これなら吉川晃司さんもケンカが強くなるわけです!
次回はフモフモ編集長が水球を猛烈にプッシュする“謎の勢力”に迫ります……。
ハンドボールみたいなゲーム性と、バスケットみたいなルール、そしてラグビーのような激しさ。しかも水着。何だかこうして考えると、人気が出ても不思議はない要素があります。わかりやすくて、激しくて、乳首が出てるわけですから。わかりやすくて、激しくて、乳首が出ているスポーツというと相撲なわけですが、そういう意味では日本人のハートに素直に染み渡ってくる気もします。
※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら
『自由すぎるオリンピック観戦術』 スポーツイベントがあるごとに、世間をアッと言わせるコラムを書き続ける、スポーツ観戦ブログ『フモフモコラム』の中のひとによるオリンピック観戦本 |
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