謎の営業力? 公式パンフレットの約8割が広告の水球はスタンドが満員になるほど人気競技だった
~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第29回~
※前回の話…スポーツ好きブロガーのフモフモ編集長が、東京五輪でチケットが買えそうな穴場競技探訪へと出かけました。今回のターゲットは、日本人のほとんどは「吉川晃司がやっていたスポーツ」ということくらいしか知らないであろう水球。会場にはほとんど誰もいない最強の穴場であるという確信から、AKBでいえば総選挙レベルの国内屈指の大会に向かった。ところが意外や意外。オリックス戦より若干少ない程度には観客がおり、さらに水球競技の面白さに触れたフモフモ編集長は、さらに水球の知られざる一面を知ることになる……
で、ここからが驚きなのですが、どうやらそのポテンシャルを感じて、推している勢力がいるようなのです。水球の地位を押し上げようとする謎の勢力が。まず、最初の違和感は公式パンフレットです。穴場競技のパンフは「協会ご挨拶」「ルール解説」「選手名鑑」というのが基本の3要素。そのうしろに、選手が所属する企業からのお義理の広告がついてくるというのが通例です。
しかし、水球はその比率がおかしい。通常のものが「挨拶・解説・名鑑・広告」だとすれば「挨拶・解説・名鑑・広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告広告」なのです。
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表紙と裏表紙まで数えると全体で84ページある公式パンフレットのうち、広告が実に65ページ。「金を払って大量のチラシを売りつけられた」という釈然としない気持ちが生まれる怒涛の広告ページ。その中には日立、パナソニック、商船三井、ヤンマー、住友金属、東芝、三井不動産、三菱商事、東京ガス、丸紅などの旧財閥系を含む大企業の数々が名を連ねています。
「うわ、気持ち悪い!」とスゴすぎてドン引きするようなラインナップには、世界の金持ちが水球を使って壮大な賭博でもやってるんじゃないかと疑いたくなるような気持ちさえわいてきます。何で水球にこんなに広告が集まるのか。リオ五輪出場決定のお祝いというだけでは到底納得できない、謎の営業力を備えているようです。
※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら
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