謎の営業力? 公式パンフレットの約8割が広告の水球はスタンドが満員になるほど人気競技だった
そして、その違和感を確信に変えたのが徐々に増えてきた客。若い学生や、熱心にカメラを回す中高年、子連れのお母さんに、ママ友グループ、ついには選手のサイン入りと思しきポロシャツを着た中学生の集団など、年齢・性別を問わない多種多様な人々が会場に押し寄せてきます。日本戦の始まる時間にはスタンドがビッシリと人で埋まったではありませんか。
信じられますか。水球ですよ、水球。水球なんて一生見ない系のスポーツじゃないですか。しかも北山田とかいうよく知らない街で。シンクロナイズドスイミングがガラガラなのに、水球は満員だなんて納得いかない逆転現象。「ひょっとして事前登録するとお金がもらえるシステムだったかな?」とメールを読み返しましたが、そうではなく、ただただ人が集まっているみたいです!
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少し早めに会場入りしていた僕の周りにも席を求める人たちが押し寄せ、僕を挟むように仲良し中学生グループが座るというトラブルも。僕の膝の上を通すようにやり取りされるドリンクや、僕越しに行なわれる男子と女子の会話。彼らは水球選手にも詳しいようで、名前を呼んだり、もらったサインの見せ合いをしていました。「水球でグループ交際か…」という苛立ちは、僕を少しだけ前のめりにさせました。せめてドリンクのやり取りだけでも妨害してやろうと。
もしかして、僕だけが知らなかったのだろうか。水球がこんなに流行っていることを。そもそも水球の試合をやっていることを知っている人がまずいないだろうと思っていたのに、わざわざ事前登録して会場までくる人がこんなにいるとは、まったくもって理解ができません。この試合に限っては、ちょっとしたバレーボールくらいの集客がある。スティックバルーンも振ってるし、ボールはミカサ製だし、ひょっとしてバレーボールの会場だったのだろうか。キツネにつままれたような気持ち。
※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら
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