F1に一番近い日本人ドライバーは誰なのか?
2017年F1シーズンが開幕した。3年目を迎えたマクラーレン・ホンダ。今年こそ飛躍してくれるものと期待していたら、開幕前テストではトラブルが続発。まともに走ったと思ったら、激遅なのが明らかになってしまった。しかし、開幕戦オーストラリアGPの舞台メルボルンで山が動いた!……。
今年も開幕前テストはもちろん全20戦完全現地取材で、フジテレビF1中継の現地解説も務める米家峰起さんに「F1噂の真相」を聞いた!
担当A:ホンダの2チーム目のパワーユニット供給先にザウバーが決まったんですか?
米家:まだ正式には確定じゃないですけど、ほぼほぼ決まり。実はホンダとザウバーは去年10月の日本GPから交渉をスタートさせ、シーズンオフの間も継続していたんですが、メルボルンで双方の責任者がミーティングをして合意に向けて大きく前進したようです。4月中には正式発表される見込みです。
担当A:ザウバーって、小林可夢偉がいたとき(2010-2012年)から万年財政難で、去年はチームスタッフの給料遅配がニュースになるほど困窮してませんでしたっけ?
米家:去年、テトラパック(スウェーデンに本社を置く食品用紙容器メーカー)がバックアップするようになって財政危機を脱出。今は問題ないですから、僕らも気兼ねなくザウバーのホスピタリティで朝ご飯をいただけるようになりました(笑)。
担当A:メルボルンの週末、ザウバーのモニシャ代表の表情がすごく明るかったと聞きました。
米家:ザウバーはフェラーリから1年落ちの2016年型パワーユニットとギアボックスの供給を受けていますが、それには年間20億円ともいわれる代金を支払っています。ホンダはザウバーに無償供給を提案していて、ギアボックスもマクラーレンから供給を受ける確約が取れたようです。ザウバーにとってはすごくメリットがある話ですから、モニシャも喜ぶわけですよ。
担当A:ホンダの無償提供の見返りは、ザウバーにホンダドライバー、つまり日本人を乗せるということですね。
米家:ホンダとしては、今の惨憺たる状況を打破するために開発に専念したいというのが本心。余裕なんてないから2チーム目の供給にはあまり乗り気じゃないんです。じゃあなぜ無理してでも供給するかというと、F1に日本人ドライバーを乗せたいという思いが非常に強い。ホンダにとっては悲願なんですよ。
2017年シーズンが開幕したばかりだけど、来季、ザウバー・ホンダ誕生へ!
ハッシュタグ