「和食中心の日本人」には欧米のダイエット法は不要
次から次へと、よくわからない欧米発の横文字の健康法が乱立する昨今。とりあえず健康によさそうだと思って取り入れると、実は恐ろしいことになる可能性も……? そんな”健康オタク出羽守”に警鐘を鳴らす!
日本人は代謝が低い人種だが、欧米人より基礎代謝が約150kcal少ない原因は、体質や肥満遺伝子も関係している。その理由は、日本の自然災害などにあるという。遺伝子検査を駆使したダイエットに詳しい、医師の林博之氏は言う。
「日本人は災害のたびに食糧難に陥ったため、基礎代謝を落とし、摂取したカロリーを体内に保持できる体質になったと考えられます」
このことからも、人間の体質が環境的な要因によって長期的に変化していくことがわかる。
だからこそ、欧米発のダイエット法に関しても、うかつに取り入れるのは危険だと林氏は警告する。日本人の体質に適した健康法やダイエット法を取り入れようとするならば、和食を食べることが最も理にかなっているのだと言う。
特に和食の基本である一汁三菜(主菜1品、副菜2品+ご飯)は、ダイエットに不可欠な要素が奇跡的に揃っているのである。
オクラ、納豆、メカブなどのネバネバ食材はタンパク質の吸収を助け、血糖値上昇を抑える。また、きのこ類は低カロリーで食物繊維が豊富で水分を含むと膨れるため、満腹感を得やすく、老廃物をスムーズに排泄する効果もある。
「和食中心の生活をしていれば欧米のダイエット法を取り入れる必要はないはず」(林氏)
欧米の健康ブームに飛びつくより、日本の食文化を見直したほうがよっぽど体に良さそうだ。
代謝の低い日本人の減量は和食が最も適している
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