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多民族国家ブラジルの中で「日系人」が長寿なのはナゼ?

多民族社会ブラジルに見る、日系人の「健康」事情

ブラジル 「体質は遺伝と環境要因によって決まる」というが、海外在住邦人はどうなのか?  サンパウロ在住の日系ブラジル人、クミコ氏(52歳)によると「一般的なブラジル人の食生活は、糖・塩分・動物性タンパク質が中心のせいか脳梗塞の発症件数が非常に多いが、日系ブラジル人は経済的に余裕があり食生活に気を配る人が多いせいか、発症率が少ない」という。  国立がん研究センター予防研究グループによる調査でも「多民族国家ブラジルの中でも日系一世は極めて長寿の集団を形成している」と同様の指摘がされており、日本人の体質なのか、経済力や食習慣の差なのかは定かではないが、気になるところだ。  また、日本でも有名なプロポリス(グリーンプロポリス)とアガリクスは日系ブラジル人によって発見、開発、栽培されていることはあまり知られていないが、これも不思議なことに、飲んで高い効果を示すのも日系ブラジル人だという。一方、日系人以外で、中でも中流から下流のブラジル人は安価なガラナ粉末を愛用する。血液をサラサラにし、脳梗塞を防ぐらしい。  ただ、ブラジルでは日光が強いため皮膚病や皮膚がんが多いが、サンパウロ大学の医療チームが開発した治療薬のアガリクスクリームは、なぜか先住民にも日系人にも効果があるという。 ― 欧米の健康法は日本人に効かなかった ―
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