北極、虚空、涅槃…キラキラネーム化する真夏の激辛メニューを全部食べたけど、どれが結局一番辛いんだ?
夏になると食べたくなる激辛グルメ。都内には激辛グルメを味わえるスポットはたくさんあるが、辛さというものはある程度定期的に摂取していると、誰でもだんだん慣れてくることもあり、とかく辛さのインフレが進みがちだ。結果、単なる“激辛”から進化した、まるでキラキラネームのような名が激辛グルメのメニューで氾濫している。
激辛好きのみならず関東で特に辛ウマいと有名なのが『蒙古タンメン中本』。東京を中心に19店舗を展開し、セブンイレブンでカップラーメンも販売されている。上板橋本店でも人気ナンバーワンメニューは店名にもなっているこの蒙古タンメンだが、激辛通の定番メニューといえば「北極ラーメン」だ。中本の辛さレベルの表記では蒙古タンメンは辛さ5、北極ラーメンは辛さレベル9となっている。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1362621
噛みごたえのある太麺とスライスされたニンニクなどが入っている野菜に、辛ウマなスープが絡みバツグンに美味しい。好きな人は北極のスープまで完飲するそうだが、蒙古タンメンならスープも完飲できるという辛いもの好きの人でも慣れと耐性が必要。
中本のメニューは、このほかにも「樺太ラーメン」など独特のネーミングセンスを感じさせるものが多い。地名を元にしたパターンは『カレーの店 ボンベイ』のカシミールカレーなんかもその類か。ちなみに辛さレベル10で最も高い中本のメニューは「冷やし味噌ラーメン」で、ごく普通の名前になっている。
また、次によくあるのが宗教的な思想を感じさせる語を用いるパターン。スパイスといえば東洋的なエキゾチックな感じと結びつきがちなようで、仏教的な用語が多い。
札幌発のスープカレー専門店『マジックスパイス』は、多種類のトッピングと、“覚醒”から“虚空”までの7段階で辛さが選べるのが特徴。
辛いもの好きの人でも初めは“涅槃”あたりがまずオススメとのことだが、ラッシーで中和しながら食べることもできるので(水は余計に辛い)、いきなり“虚空”を食べても激辛に慣れている人なら案外いけるはず。
それにしても、いくら辛いからといって“涅槃”や“覚醒”といったキラキラとした名前を付けなくてもと思うが、ピリッとした辛さは病みつきになる味わい。中毒性があり、一度口にすると不思議と手が止まらず、取材班は最後の一口まで一気に食べてしまった。
どちらも食後は日常生活ではかかないような汗をかき、完食した後はランニング後のような爽やかさを感じられた。ただ耐性がないと、間違いなく胃腸が破壊され、1日2日は外出先でのトイレの心配が付きまとう。くれぐれも無理なく美味しく食べられるレベルを見極めてほしい。
1:地名を使う中本
2:激辛カレーを食べる姿は求道者のよう
1
2
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
記事一覧へ
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
「日本人同士は助け合いが必要だ」――46歳のバツイチおじさんは美女を魔の手から救い出そうとした 〈第6話〉
日本人初ミシュラン3ツ星店スー・シェフが考える「ヴィーガン料理」の意味
サイゼリヤ店員が選ぶ、食べたい/食べたくないメニュー。定番商品を抑えての1位は…?
サイゼリヤ飲み会がコスパ最強。一人2000円以下で実質飲み放題!?
タピオカバブル乗り遅れ組が熱視線。次は“びっくり焼き”がくる!?
東京大学の学食は「早い、高い、おいしくない…」現役学生のホンネ。それでも「行くしかない」切実な事情が
“4000日以上”毎日カレーを食べ続ける人物を直撃。「体調や体重」以外で現れた“変化”
ココイチ、ポークカレーが「591円→646円」に…値上げラッシュでも“1000円以内で満足”の組み合わせ4選
“ちょっと高い”ココイチ、最強の組み合わせは?30年通うマニアが考えた「1000円以内メニュー」4選
「ぼくのなつやすみ」作者の創作カレー店が人気。ゲームづくりとの“意外な共通点”とは
「500円以内」で外食を楽しむなら“チェーン店のモーニング”一択。「おすすめの店」「初心者が行くべき時間帯」をプロが伝授
店舗数は5年で2倍…「おにぎり専門店ブーム」は淘汰フェーズに。喫茶店のコメダが参入も“強み”のボリューム感はいずこへ
ピザハットの“二郎系ピザ”「豚ハット」を実食。一口目で「思わず声を上げてしまった」理由
肉が1枚(約100g)で「3850円」のすき焼きを実食。日本人には“魅力的ではない”と思った理由【いきなりステーキ運営会社の新業態】
サイゼリヤには“ない”けど、ガストには“ある”ものとは。吉野家、ココイチをも凌駕…ガストが“使える店”に進化を遂げていた
SNSで話題「他店より美味いマクドナルドがある」って本当?元店舗マネージャーは「入った瞬間にわかります」
牛肉高騰でインフレ気味の牛丼チェーンを尻目に…「かつや」「てんや」「なか卯」“和風丼チェーン”3社の現在地
「来来亭のラーメン」を16年以上毎日食べ続ける男性を直撃。体重の増減や健康診断の結果も教えてもらった
とんかつチェーン「かつや」で一人飲み。ヒレカツ、メンチカツ、海老フライ&ビールが“驚きの金額”で
“町中華”の閉店が相次ぐ一方で、「餃子の王将」「バーミヤン」中華チェーンが好調のワケ
ハナコ岡部大の“孤独のグルメ”に密着「三ん寅の味噌ラーメンに、ライスで雑炊っぽくしめるのが自分流です」
人気サウナ施設が、「SUSURU.TV.」とコラボで“サウナ後に食べたいラーメン”を提供開始!
「年間700食」袋麵を食べていた65歳男性を直撃。健康診断の結果や体重の変化も教えてもらった
「来来亭のラーメン」を16年以上毎日食べ続ける男性を直撃。体重の増減や健康診断の結果も教えてもらった
“ラーメン二郎を150杯食べた”韓国人がソウルで営むラーメン店。「日本のジロリアンも満足する一杯を」
この記者は、他にもこんな記事を書いています