40代は要注意 ガン以外でもっとも危険な病気とは?
――どうすれば防げるのでしょうか?
阿保:前もって予防することが重要になります。血圧を上げないために食事の糖質や脂質を管理したり、過労や睡眠不足にならないよう普段の働き方から気をつけたりしたほうがいいですね。
もちろん、適度な運動などの基礎的なことも、40代を過ぎたらから気をつけてほしいです。運動は、体の筋肉を動かすことで、血流を促すだけでなく、脳にも刺激を与え、認知症を予防する効果もあります。
――ほかに30~40代サラリーマンが気をつけるべきことは?
阿保:中間管理職で何かと板挟みになりやすい世代なので、ストレスマネジメントにも気を配りたいですね。ストレスは目に見えないものですが、循環動態を不安定にするものです。睡眠不足と重なってしまうと、免疫力低下も来し、負のシナジーを引き起こしてしまいます。
30~40代のときに健康管理をしっかりやっていたか、やっていないかによって、50代以降も若々しく健康的に歳を重ねていくか、急激に老化してしまうかに大きく影響を与えます。老後に薬漬けにならないよう、40代は体のマネジメントができるもっとも大事な時期という意識をもって過ごしてください。
【阿保義久】
北青山Dクリニック院長。東京大学医学部卒業。2000年に北青山Dクリニックを設立し、外科医としてのスキルを生かして日帰り手術を行うほか、病気を作らない予防医療、治癒が可能な段階で早期発見するための人間ドック、尊厳を守るがん治療としての遺伝子治療、生活の質を高めるためのアンチエイジング療法まで、質の高い医療サービスの提供に励んでいる。著書に『下肢静脈瘤が消えていく食事』(マキノ出版)などがある。公式サイト「北青山Dクリニック」
<取材・文/井野祐真(本誌)>
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