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0.1%の勝ち組と99.9%のクリック奴隷…ネットビジネスは階級社会の縮図だ

流行のオンラインサロンは“大人版キッザニア”

 こうした構造は、昨今流行の兆しをみせる「オンラインサロン」でも顕著だ。数々のビジネス系サロンを渡り歩いてきたS藤さん(27歳)は、内情をこう語る。
ネットビジネスは階級社会の縮図

オンラインサロンの階級社会

「著名人である主催者の周辺には、まず金持ちの取り巻きがいて、その下に『まだサラリーマンやってるの?』、『好きなことして生きようよ』などが口癖の“意識高い系”が跋扈しています。そして、さらに下に主催者を教祖と崇めながらイベントを楽しむ信者たちがおり、最下層にロム専でコンテンツを消費するだけの人々がいる。会員数的にはちょうどピラミッド状で、最下層がもっとも多いです」  共産党の例で言えば、意識高い系までが党員で、その下からは搾取対象ということになる。 「ぶっちゃけサロンに入ったからといって、ビジネスに繋がることはありません。中には起業する人もいますが、そういう人はもともと行動力がある人で、サロンは関係ない。要は、新しいことをやってるっぽい空気を吸える『大人版キッザニア』ですね」(S藤さん) 「新しいビジネスで一儲け!」という幻想で搾取することこそネットビジネスの典型という自家中毒ぶりも、中国共産党を想起させる。 「ネットはもう飽和状態。漁師にでもなったほうが儲かる」(中川氏)というほど、ネットビジネスの階級は固定化されているのだ。 ネットビジネスは階級社会の縮図【中川淳一郎】 ネットニュース編集者。一橋大学卒業後、博報堂を経て独立。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『ネットは基本、クソメディア』(角川新書) 取材・文/週刊SPA!編集部 図版/松崎芳則(ミューズグラフィック)
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※3月13日発売の週刊SPA!3/20・27号の特集記事「残酷な[新型階級社会]の正体」では、非正規のアンダークラスの拡大で固定化される経済格差のほか、上記のネットビジネス、小学校、団地、モテなど、様々な局面で形成される階級社会の内情を探っている。

週刊SPA!3/20・3/27合併号(3/13発売)

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