「銀座のママ」はお金がかかるんです。バッグひとつに数十万――銀座最年少ママ・桐島とうか
’92年生まれ。’15年に学習院大学経済学部卒業。学生時代に起業して失敗し、水商売の道に進む。銀座にあるクラブ「Monterey」でママを務め、お店に来ている顧客数は2500人、個人の月間売り上げは1000万を越える。習い事はフラメンコ、ゴルフ、料理。趣味は仮想通貨投資、競馬、着物など
ほかには、普段よくして頂いているお姉さんに
「着物だけではなくて……。ママなんだから、もっと高いバッグを持ちなさい」
と言われてしまったこともありました。私もブランド物自体、嫌いではありませんが、身の丈にあったものを身につけたいと思っていて、特段高いものは身につけて来ませんでした。それでも銀座の女性として恥ずかしくない程度の物をと思い、出勤する際のバッグや時計は数十万円の物でした。ただ、ママとしては1桁足りないのだそうです。
また、ママになってからお客様の会社の商品を買って欲しいと頼まれたり、エステやジムを契約してほしいとの連絡もたくさんきました。そのお客様をご紹介してくださったお客様の顔もありますし、頑張って営業してくれている女の子達の努力も無駄には出来ません。なによりお客様のお願いですから、簡単に断ることは出来ず、商品を購入してしまったことも多々あります。
ですので、たくさんのお給料を頂いても、ママになって最初の月は間違いなく赤字だったと思います。
ママになって、周りからは「お金持ち」として扱われる様になりましたが、実際は若くしてママになったばかりの私の様なママは、大きな出費が多く、それでも夢を与える為に、お金持ちのふりをしていました。
ただ、お金持ちのフリをして周りに還元し、周りを幸せにすると、お金や幸せは後からついて来る。なんとなくですが、そんな気がして、行動していました。
今回はママになって金銭面で大変だったエピソードを書かせて頂きましたが、次回は精神的、体力的にママになって辛かったことを綴らせて頂きたいです。
それでは、また来週。1
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