オービスが首都高渋滞の新たな原因に!? 首都高渋滞最新研究
そしてもうひとつ見逃せないのが、速度自動取締装置(オービス)を先頭にした渋滞だ。ドライバーはオービスを見ると、反射的に減速する習性がある。これがきっかけとなって渋滞が発生するのである。つまりサグと同じ効果だ。
今回拡幅されたC2小菅堀切間内回りの先、6号三郷下り線には、しっかりオービスがある。C2山手トンネル中野長者橋付近にも同じくオービスがある。どちらも、ある程度渋滞のきっかけになっていることは間違いないだろう。
かつて首都高の渋滞の大部分が、環状線への合流先頭だった時代には、オービスの影響は微々たるものだったが、現在は全体の流れがスムーズになった分、無視できないものになっている。
速度取締りの自動化は世界的な流れで、オービスを全廃しろとも言えないが、警察には渋滞対策として、オービス設置場所の再検討をぜひお願いしたいところである。
取材・文・写真/清水草一

―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中 1
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