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本田圭佑登場で会場の空気が一変。セネガル戦でロシア人の“ホンダ愛”を見た

 この雰囲気が変わったのが、後半27分。香川に代わってピッチに姿を表したのが本田。かつてロシアのCSKAモスクワでプレーしていたスターをロシア人は待っていた。 「ホンダ!ホンダ!」地元の人が拳を振り上げて応援し始めた瞬間、同点ゴール。それまでじっと戦況を見守っていた隣の美女も「ギャァー!」と悲鳴を上げた。「本田!本田!」と記者が彼女に水を向けると「ハラショー!(すごい!)」と絶叫しているではないか。

「只今のゴールはホンダ!」とアナウンスされると興奮のるつぼに

 この本田のゴールで記者の周りはお祭り騒ぎ、無骨なオッサンから若者にまで、なぜか次々と握手を求められる記者。“真打ちの凄さ”にしばし呆然としていた記者も我に返った。  試合終了。引き分けという結果だが、打ち合いともいうべきシーソーゲームは「今大会でも屈指」とメディアにも評されるほどの熱戦。その興奮が冷めやらないのか、隣の美女が記者とのツーショットを求めてくるほど。

試合後、ゴール裏に挨拶にきた日本代表に声援を送るロシア人

ハチマキを巻いた人は、最後に日本代表と記念撮影

自作の日の丸を作って応援していたという人も

エカテリンブルク市民は驚くほど親日で、きさくだった

 帰り道、日の丸を見れば、「ホンダ!ホンダ!」と言って声を掛けてくるロシア人。ロシア人にとっての「ケイスケ・ホンダ」は日本人以上に「すごいヤツ」なのかもしれない。 取材・文・撮影/遠藤修哉(本誌)
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