本田圭佑登場で会場の空気が一変。セネガル戦でロシア人の“ホンダ愛”を見た
この雰囲気が変わったのが、後半27分。香川に代わってピッチに姿を表したのが本田。かつてロシアのCSKAモスクワでプレーしていたスターをロシア人は待っていた。
「ホンダ!ホンダ!」地元の人が拳を振り上げて応援し始めた瞬間、同点ゴール。それまでじっと戦況を見守っていた隣の美女も「ギャァー!」と悲鳴を上げた。「本田!本田!」と記者が彼女に水を向けると「ハラショー!(すごい!)」と絶叫しているではないか。
この本田のゴールで記者の周りはお祭り騒ぎ、無骨なオッサンから若者にまで、なぜか次々と握手を求められる記者。“真打ちの凄さ”にしばし呆然としていた記者も我に返った。
試合終了。引き分けという結果だが、打ち合いともいうべきシーソーゲームは「今大会でも屈指」とメディアにも評されるほどの熱戦。その興奮が冷めやらないのか、隣の美女が記者とのツーショットを求めてくるほど。
帰り道、日の丸を見れば、「ホンダ!ホンダ!」と言って声を掛けてくるロシア人。ロシア人にとっての「ケイスケ・ホンダ」は日本人以上に「すごいヤツ」なのかもしれない。
取材・文・撮影/遠藤修哉(本誌)
1
2
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
久保建英の存在が日本のコーナーキックを変える
58歳になった“キングカズ”こと三浦知良。「40年目のシーズン」突入で、いったい何を見せてくれるのか
J2優勝“翌シーズン”にJ1優勝争いのFC町田ゼルビア。黒田監督が「たった2年でトップチームに押し上げた」2つのこと
サッカーW杯日朝平壌決戦の行方。カギは定期便と人的往来再開か
“北朝鮮へ旅行”できる日は来る!? 政府間の秘密接触、サッカー日朝戦で、断絶に変化か
FIFAランキング「15位の日本」。W杯で強豪との試合を減らすには「さらに上を狙う」必要が。“極めて難しい挑戦”だが目指す価値は十分ある
「MLB開幕戦」関連の報道が多すぎる。「ワールドカップ出場」が決まりそうなのに“影が薄い”サッカー日本代表
“1強状態”になったサッカー日本代表で”成長を感じられない”要素…「選手のポテンシャルを考えると、選択肢が少なすぎる」
最終ラインが“危機的状況”の日本代表。「インドネシア代表の3バック」を攻略する方法を考える
中村敬斗と三笘薫の突破に見る、サッカーにおける「ブロックプレー」の有用性
日本にとってウクライナ侵攻は他人事ではない! 高校チュータイ外交官が警鐘
北朝鮮のウクライナ派兵で朝鮮&台湾「ダブル有事」が勃発する!?世界大戦に発展する可能性も
サッカーW杯日朝平壌決戦の行方。カギは定期便と人的往来再開か
日本人の大半がウクライナ侵略を「予測できなかった」理由が絶望的だった
日本がウクライナ支援を“続けなければならない”本当の理由。日本の「ある大失敗」が関係していた
この記者は、他にもこんな記事を書いています