最後はメタル界の大御所バンド、アイアン・メイデンのスティーブ・ハリスが手掛けたED−PHON3S。ビジュアルはインパクト大だが、音のほうは……？ 「今回聴いたなかでは一番クリアでバランスがよく、『やるな』と思いました。銀線を使うなど素材にもこだわっていて、チューニングもいい。キツめの低音が好みの人には物足りないかもしれませんが、抜けがよくキレのあるサウンドです。デザインが強烈なので女子ウケは微妙かもしれませんが、音質は認められるいいヘッドホンです」 【ONKYO　ED-PHON3S】 メンバーが目指した音を再現するアプリ「Maiden Audio App」とも連動している。チタニウムドライバーで強度と軽さも抜群 価格：2万4800円（税抜き） 重量：245g 　どのヘッドホンも音・ビジュアル・構造が違うだけに、お気に入りを見つけるのにはかなり悩みそう。“ベスト・パートナー”を選ぶためのコツは？ 「“どのタイプの曲”を“どんな音質”で聴きたいか考えることが大事です。プロデュースしているアーティストのジャンルにとらわれず、自分の好きな曲が気に入った音のバランスで鳴っているかに注目してください。また、試聴するときは、できるだけいろいろなタイプの曲をかけて判断することをオススメします」 　見栄えよし、音質よしのヘッドホンを選ぶには、自分との“相性”が大事だということだ。大ボリュームで“神音”を堪能しよう！ ＜取材・文／林 泰人（本誌）　撮影／山川修一　林 紘輝（本誌）＞ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン