人生の岐路に立ったときの「正しい道」の選び方――歌舞伎町10億円女社長の教え
私は悩みました。悩んだ挙句、勉強が手につかなくなりました。「どうせ東京の大学を受験できないんだ……」という思いが頭をよぎりはじめると、自暴自棄な気持ちになり、とても勉強どころではありませんでした。
今度は「家出を決行しよう」と決めてアルバイトを頑張るのですが、どう考えても貯まらない貯金額に茫然とし、アルバイトも手がつかないというありさまでした。
結局、家出する度胸もないので、再びかすかな可能性にかけて、また受験勉強をはじめるのですが、すぐにまた不安がよぎり、やがて全て放棄したくなるという悪循環を繰り返していました。
そして高校3年間、この不毛な繰り返しを続けとうとう受験の日がやってきました。結局、東京の大学は受けさせてもらえませんでした。
私は、広島の大学をいくつか受験しましたが、受かってしまったら「これでいいか」ということを私自身が一番よくわかっていたので、潔く、全てを白紙回答で出すことにしました(真面目に受験しても学力がなくて落ちてしまったかもしれませんが……)。
結局、いくつか受けた広島の大学は全て落ち、浪人することが決まりました。
ここで、私はまた人生の岐路に立ちました。
選択1:広島で浪人して東京の大学を受験できるように再度親を説得する
選択2:もう家出して東京に行く
私は、高校1年生から3年生までぐるぐると考えすぎて、すでに疲れていました。
投げやりな気持ちになった私は、思い切って、天の神様に聞いてみることにしました。
「どちらにしようかな、てんのかみさまのいうとおり…」
「2」の「家出して東京に行く」が選ばれました。私はドキドキしました。
そこで、もう一度、神様に聞いてみました。「天の神様、教えてください。どっちがいい?」。今度は「1」の「広島で浪人する」が選ばれました。
私はガッカリしました。何度もいろんな言葉で天の神様に聞いた結果、天の神様に「2」が選ばれたときに、私はドキドキしていることに気づきました。
結局、広島で浪人するのをやめることにした私は、広島から銀座にキャバクラを出店したオーナーさんを頼って、家出して東京に行くことに決めました。
そこのキャバクラで働きながら、夏から勉強し、受験では科目数が少ないところを選んで、なんとか都内の大学に合格することができました。在学中もそこで働き、学費や生活費をまかないました。
決断できず悪循環を重ね…再び人生の岐路が!
神様に聞いてみることにしてみたら?
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中
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