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人前で話してもビビらない! 自分に自信を持つのに必要な2ステップ

 いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第71回

話す 会社や学校、もしくは家庭で自分の意見を言いたくても、ビビってしまってなかなか言い出せない。また仮に言ったとしても相手に聞いてもらえず、すぐに反論、論破されてしまう。「もっと自信を持って話せるようになりたい」という望みはとても真剣で、「自分に自信を持てない」という悩みはとても深刻です。

 一体どうすれば自分に自信が持てるのか。自己啓発でよく語られるテーマの一つですが、大抵は「鏡の前で自分を励ます」とか「胸を張って拳を振り上げて自信ありげなポーズを取る」といった表面的なアドバイスに過ぎません。それでは一番大切な「話す内容そのもの」には踏み込んでおらず、効果もたかが知れています。

 そこで今回は私の実践に基づいた「自分に自信が持てるようになる方法」をご紹介します。私は学生の頃からあがり症で、人前で話すのがとても苦手でした。正直に告白すると、ただ教室の教壇で自己紹介をするだけで膝が震えるほどで、その感覚は今でも鮮明に覚えています。

 それがコンサルタントの仕事を始めてから、100人以上の聴衆の前でスピーカーとして話すようになりました。最初から話すのが得意だったわけではなく、それどころか人よりも劣る「極度のあがり症」がスタート地点です。その分だけ「最初からできる人の理論」ではなく、「できない人ができるようになる仕組み」になっていると思います。

 まず自信には2段階あります。1つめは「自分を知る」、2つ目は「他人に認められる」です。この2ステップを踏むと、他人の反応に気にしてビクビクしたりせずに、自分が考えていることを自由に話せるようになります。

 まず一つ目の「自分を知る」について。自分が百人あるいは千人の観衆の前で話すシーンを想像してみて下さい。もし自信がなければ、その想像するだけでも喉や胃の辺りがキューッと締め付けられて緊張してくると思います。でも、話す内容が「ただ事実を話すだけでいい」としたら、どうでしょう。「私は日本人です」とか「日本の人口は1億2700万人です」といった自分が知っている事実なら、緊張はするかもしれませんが話すことはできると思います。

 実はこれが自信の50%を占めています。自分が知っていることを話す時、私たちはそこに自信を持つことができるのです。UFOを見たことのある人間は「見間違いだよ」とか「寝ぼけてたんじゃない」と人から否定されたり笑われたりしても、「それでも自分は見た」と言い切ることができます。それは宗教裁判にかけられたガリレオが「それでも地球は回っている」と主張したことと構造的には同じです。ガリレオは地球は回っていることを知っていたのです。

UFO

あなたの信念とはなにか?


 このように「自分が知っていること」を話すには、まず「自分がどんなことを知っているのか」を知らなくてはなりません。「私は日本人」「日本の人口は1億2700万」といった内容は事実なので思い出す必要はありませんが、仕事について、お金について、人間関係に関して自分がどんな主張を持っているのか、つまり自分がどんな信念を持っているのかは、振り返らなくてはわかるようになりません。

 たとえば私はよく「人間関係は鏡」という理屈を使います。人は誰かの振る舞いに腹を立てた時に、「あんなことができるなんて理解できない、信じられない」と言います。しかし、そういう人は往々にして自分も他の誰かに対して、似たような振る舞いをしています。腹を立てている人の言い分を聞いていて、「いやいや、あなたにも結構似たところがあるよ」と感じたことは誰でもあると思います。

 なぜ私たちはそうやって自分のことを棚に上げてしまうのでしょうか。人間は自分を理解している分しか、相手のことも理解できないからです。「信じられない! 理解できない!」と相手のことを理解できない時は、自分のこともまた理解できていません。そういった自己と他者の関係を指して、私は「人間関係は鏡である」と表現しています。

 私はこの主張について、自分の人生やクライアントの相談内容を何度も何度も振り返り、家族や職場などで見られる発言パターンを記録しています。そうした記録によって知っているから、セミナーやコンサルティングで「人間関係が鏡ですから」と話すことができます。

 そして、「自分が知っていること」について話せるようになると、次にその内容の正否を自分以外の人間が評価するようになります。これが自信を持てるようになるための2ステップ目、「他人に認められる」段階です。

 評価というのは基本的に賛否両論です。「いや、そんなのは間違っている。人間関係は鏡なんかじゃない」と否定されることもあれば、反対に「あなたのお陰で人間関係がとてもスムーズになりました。ありがとうございます」と感謝されることもあります。

 この時に大切なのが、「誰が評価したか」です。評価を取り入れるのは、顔と名前が特定されていて、自分と直接つきあいのある専門家、もしくは自分のクライアントに限定しましょう。間違ってもブログやSNSの匿名投稿を採用してはいけません。匿名は何かと攻撃的になりがちですし、また同じ専門家でも全く違なるアプローチを取っている場合もあります。そうした場合にお互いの溝を埋めようとしたり、自分の正当性を主張するのは非効率的です。

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クライアントが激変したワケとは?

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