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元書店員が見たトンデモ万引き犯。アダルト本を盗む中学生も…

引き取りに来た父親が事務所で子供に殴る蹴るの大暴れ

モンスター客 一方、同じ中学生でも格闘技マンガを盗もうとした男の子は、迎えに来た父親が大暴れ。店の事務所に入った途端、「このたびは私の愚息が……」と土下座して謝ったそうだが、立ち上がると息子の顔面を思いっきり殴りつけたという。 「しかも、ビンタじゃなくて拳です。それも1発や2発ではなく、10発近くは殴っていたはず。さすがに私と店長の2人がかりで止めましたが、振り回す父親の手が店長の頬にもヒット。さすがに『あんたは万引きした子供を引き取りに来たんじゃないのか!』と店長も激怒していました。男の子が盗もうとしたのは『グラップラー刃牙』だったんですが、作品さながらバトルが目の前で繰り広げられるとは思ってもいませんでした」  なお、子供の鼻血が事務所に置いてある本や雑誌の表紙に飛び散ってしまい、それはすべて父親に買い取ってもらうことに。再び土下座して謝っていた父親だったが、店長はその日ずっと不機嫌だったという。 「いろんな万引き犯がいましたけど、少なくとも1人の従業員はその対応でかかりきりになるので、店としてはいい迷惑。ここでは面白おかしく話しましたが、基本的にスタッフにとってはストレスになるだけ。その点、転職先の今の会社はデスクワーク中心なので本当に助かります。接客業はもう二度とやりたくないですね」  被害を受けた店側にとって万引きは金銭的な損害だけでなく、対応する従業員の負担も大きい。小売店などの接客業はアルバイト従業員も多いが、決してラクな仕事ではないようだ。<TEXT/トシタカマサ> ― シリーズ・店員が語る困ったモンスター客 ―
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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