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コンビニ成人誌を中心に466冊が揃ったイベント「エロ本喫茶店」、これはエロ本の葬式か? 

 コンビニエロ本消滅のカウントダウンが始まっている。今年1月、大手コンビニエンスストア三社が、8月一杯で成人誌を取り扱うこと辞めると発表した。現在、コンビニの店舗数は全国で約58,000店あり、その売り上げ規模は書店は約17,000店の約3倍だ。このニュースを機に廃刊や休刊をするコンビニ成人誌が続出。エロ本は今、絶滅の危機に瀕しているのだ。  そんなタイミングで、エロ本で長く執筆するライターで、アダルトメディア研究家としても活動する安田理央氏が、7月2日に注目すべき新刊を発表した。その名も「日本エロ本全史」(太田出版)だ。文字通り、1946年にカストリ雑誌の元祖といわれた「りべらる」から、2018年にリニューアル創刊されたAV情報誌「月刊FANZA」まで、“創刊号“で見る日本エロ本の歴史を振り返る一冊だ。  この発売を記念して、6月20日(木)阿佐ヶ谷ロフトにてイベントが開催された。会場には主催・安田氏が収集したという“創刊号”を中心にしたエロ本が実に466冊読み放題。そしてイベントでは「下北生まれ、エロ本育ち」を自称し、現在、『月刊FANZA』などで執筆もする元アイドル・現作家の姫乃たま氏が進行役となり、安田氏とエロ本トークを展開。安田氏のエロ本業界に入った経緯や、当時のエピソードなどが語られた。

著者の安田理央氏(左)、進行役のライター姫乃たま氏(右)

 中盤には“コンビニ成人誌がなくなったら、執筆するライターたちはどうするのか?”をテーマにトークを展開。事実、この事件を機に廃業したカメラマン、ライターなども多い。安田氏自身も30年以上執筆する立場ながら、「まあ、しょうがないのかなあ。売れてないかなってのが正直あるし。絶対、エロ本の話をすると最後はしんみりするんだよなあ」としみじみ。アダルト誌の集大成を書き上げた喜びと同時に、なくなる寂しさも去来していた。  後半は「読む時間」となり、観客は466冊のエロ本を熟読。「お世話になった」「あったこの記事!」「こんな芸能人が出ていたのか!」など、過ぎ去った、抜きまくった青春に感謝を語っている姿が印象的だった。イベント終了後、主催の安田氏に、今回の騒動について意見をうかがった。

お客は真剣にエロ本を呼んでいる。どことなく哀愁を感じさせる

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買ってないのに「無くなるのは寂しい……」
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日本エロ本全史』 安田理央著

価格:3700円+税
判型:四六判
ページ数:336ページ
ISBNコード:9784778316747
発売日:7月2日

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