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「道の駅」がホームレス街化。猫の餌とゴミ溜めが腐臭を放つ…

 ますます広がる日本社会の格差。その日暮らしを強いられる年収100万円台の人たちは、過酷な環境下でどのような夏を過ごしたのか。全国各地で新たに生まれている貧困の現場をリポートした。
道の駅

車中泊の定住者が、深夜になると猫たちに餌を与えていた。犬と暮らす人もいるなど、動物たちの強い臭いも現場ではしていた

ホームレス街化する道の駅。猫の餌とゴミが腐臭を放つ…

 無料休憩施設である「道の駅」に宿泊するマナー違反者が問題になっている。深夜帯は警備員が巡回、駐車場入り口にロープを張るなど対策を立てる施設が多いなかで、ホームレス街化していると噂されるのが道の駅「S」だ。その実態を探るべく、記者が現場に向かった。  のどかな田園風景の中にあり、昼は産直野菜を求める家族連れでにぎわう人気の施設だが、閉店時間を過ぎた22時、160台以上が利用できる大型駐車場の一角には十数台の車が駐車したままだ。  照明を頼りに見てまわると、バックドアを全開にした軽バンの中で老夫婦が仲良く並んで眠っている。車の下には荷物の詰まった袋が並んでおり、しばらく移動する気配はなさそうだ。  すべての車輪を失ったゴミ溜め同然の車内で寝転び、荷物に挟まれ横たわる男性もいる。車の下で猫を餌付けしている者もいて、彼らがここに“定住”していることがわかる。周囲には人の体臭と猫の餌臭が混じった臭気が漂い、異様な雰囲気だ。  ゴミの溜まった車にカメラを向けると男が立ち上がり、「撮るんじゃねえ、殺すぞ」と怒鳴られた。 「あそこはかなり異様だと思いますよ」  と話すのは、車中泊を趣味にし、この夏は「S」に泊まったヨシカワさん。多くの道の駅に宿泊してきたが、定住までする人は珍しいという。 「車上生活者には貧困とそうでない人の2種類がいて、あそこはとくに貧困な人ばかり。結果、一部が無法地帯化しているのでしょうね」
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最後の楽園か!?
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年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-

この問題を「自己責任論」で片づけてもいいのか――!?
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