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「一蘭」の1杯1180円高級とんこつラーメンの実力を博多育ちの記者がシビアに判定

お手拭き代が加算されているのか?

一蘭

「この一滴が最高の喜びです」の文字を確認

 一蘭といえば、スープを飲み干した者にだけ見ることができる「この一滴が最高の喜びです」という、どんぶりの底に書かれた文字。重箱どんぶりの底にもあるのか気になったので、スープを飲み干してみることにしたが予想通りだ。ものすごく飲みにくい。なんとか飲み干しこちらにも、同じ一文が書かれていることを確認。
一蘭

通常の一蘭にはないお手拭き

 しかし、四角いどんぶりのため、口の脇にスープがついた。一蘭ではティッシュは背面の壁に設置してあるのだが、見当たらない。カウンターに目を落とすと、そこにはお手拭きが設置されていた。これは通常の一蘭にはないものだ。  私は福岡で生まれ育ったのだが、福岡県民にとってのとんこつラーメンは、安価でサッと食べられる牛丼屋のような位置付けにある。実際に、200円から300円台のラーメン店も数多く存在していており、食べ盛りの学生などにとっては「おやつ以上、食事未満」の存在であるといってもいい。そのなかで高級へ舵を切った一蘭。  先んじて、一風堂が高級ホテルとコラボした3400円という異常なとんこつラーメンを売り出していることも含め、元来のとんこつラーメン文化から飛び出した銀座一蘭の行く末は、パイオニアになるのか無謀な飛び出しか。  あくまで個人的な感想だが、通常の一蘭との差額200円は、チャーシューの美味しさとお手拭き代だった。それを求めていない人は、銀座一蘭からたった350mの場所に「一蘭 新橋店」もあるので、いつもの一蘭を楽しむのがいいのかもしれない。<取材・文・写真/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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