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トランクルームに住む40代のその後。3か月間滞納、ホームレス状態に…

 日本社会はどこに向かうのか―。経済危機が迫るなか、市民の「格差」はより拡大し、中流が新たに転落、下流はさらに困窮。一方、今まで放置されてきた人たちがさまざまな事件を起こし、令和時代の新たな「負け組」を生み出している。負け組すら多様化した日本の今に迫る!
[令和版]負け組の衝撃

トランクルーム1畳半に住んでいた落合健太さん(仮名・44歳)。いまは知人の倉庫で寝泊まりしているという

住まいを求める年収100万円貧困者の仮宿はより悲惨に!

「失われた30年」から抜け出すために、政府や日銀は金融緩和を行っているが……増税で相殺され手遅れか。格差社会はますます広がりを見せはじめ、令和に新たな「負け組」が生まれている。その最たる被害者に挙げられるのが、就職氷河期を経験した30代後半~40代中盤までの“ロスジェネ世代”と呼ばれる報われない者たちだ。 ’20年度の厚生労働省の予算には、この世代の就労支援に603億円が組み込まれるなど対策が講じられることも決まったが、一方で当事者からは「もう這い上がれない」といった声が上がっているのもまた事実だ。  例えば週刊SPA!’19年9月10日号で取り上げた貸倉庫難民の落合健太さん(仮名・44歳)もその一人だ。彼は非正規雇用を転々とするも’08年に当時横行していた「派遣切り」を機に転落する。年収100万円で家賃を滞納し、本来居住を許されていないトランクルームで息を潜めて2年間も暮らしていた。 【参考記事】⇒年収100万円台の衝撃。トランクルーム1畳半に住む40代に聞いた
[令和版]負け組の衝撃

週刊SPA!9月10日号「年収100万円の衝撃」より

 同記事はネットを中心に大きな反響を呼び、編集部には「落合さんを救いたい。我が社で働かないか」と企業数社から支援のメールが届くほどだった。そこでSPA!では就職支援の話とともに近況を伺いに、再び落合さんに接触を図ったが……。
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就労支援の話を振ってみたら……
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表紙の人/ 長渕 剛

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