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発表が近いと噂の新型iPhone SEは買いなのか?

 2016年3月に発売されたiPhone SEは、iPhone 5sと同じデザインのコンパクトボディで、価格も5万2800円~と安かったので、人気を集めた。筆者は大画面スマホのほうが好きなのだが、家族は小さいほうが好きとのことで、今でもiPhone SEを利用している。しかし、2018年も2019年もiPhone SE2(仮)は発表されなかった。  そんななか、これまでささやかれていた「この3月にいよいよお目見えか!?」という噂が信憑性を帯びてきた。海外のリークサイトではiPhone SE2(仮)の画像が公開されており、中国の工場では2月から量産をスタートするという話も流れている。これまでも、出る出る詐欺が続いていたが、今回は本当に発表されそうな雰囲気だ。

iGeeksBlogで公開されたiPhone SE2(仮)の画像

iPhone SE2(仮)はiPhone 9になる?

 iPhone SE2(仮)は新興国をターゲットにしているので、もちろん価格は安く設定されている。日本円にすると4万5000円前後くらいになりそうで、新型iPhoneを高い価格で避けていた層に訴求できそう。  リーク画像を見る限り、デザインはiPhone 8に似ている。Touch IDのボタンがあり、ディスプレイサイズは4.7インチ。背面ガラスは光沢タイプだったiPhone 8と異なり、つや消しガラスになっているよう。  プロセッサはA13 Bionicを搭載し、処理能力は十分。2017年に発売されたiPhone 8のボディに、iPhone 11のテクノロジーを詰め込んだ端末になりそう。  iPhone 8風のデザインなので、カメラは当然1つ。iPhone 11/11Proのデュアル/トリプルカメラはすこぶる好評だが、この恩恵にはあずかれない。また、今話題の5Gにも対応せず、4G対応のみとなるはず。  ちなみに、名前はiPhone SE2ではなく、iPhone 9になるという噂もある。確かに、それまで続いていた連番をとばしていたものの、すでに11が出ているのに今さら9にするだろうか? 発表が楽しみだ。

お手軽価格のiPhoneで選択肢が増えるのはウェルカムだ

ホームボタンが欲しい人はiPhone SE2(仮)がオススメ

 以上のように、iPhone SE2(仮)は廉価版のiPhoneとなるので、iPhone Xや11シリーズを持っている人は買う必要はないだろう。iPhone 8以前のスマホを使っているなら、性能がアップしていることは間違いなし。価格も、これまでのiPhoneとしてはあり得ないくらい安くなるので、強くオススメできる。  ただ、選択肢としてiPhone 11があることも忘れてはいけない。7万4800円からと高くなるが、デュアルカメラを搭載し、超広角撮影できる点は見逃せない。写真や動画をよく撮影し、クオリティにこだわりたいなら、iPhone 11をオススメしたい。  5Gサービスは今年春から日本でも始まる予定だが、先進のサービスをいち早く使いたいか、どうかで判断すればいい。どうせ初期は利用可能エリアは都市部に限られているし、混乱も起きそうなのでスルーする手もある。ちなみに、iPhone 11も5Gには対応していない。  iPhone X以降はボタンが廃止されてFace IDになったものの、ボタンが欲しいというユーザーは一定数いる。そんな人も、iPhone SE2(仮)は魅力的な選択肢になるだろう。  どちらにせよ、低価格のiPhoneがラインナップに加わるのはウェルカムだ。3月の発表を楽しみに待とう。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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