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ソニーの電気自動車だけじゃない!CESで見えた2020年以降の技術トレンド

 毎年、1月にラスベガスでは家電・技術見本市であるCES(シーイーエス)が開催される。160以上の国や地域から4500以上の企業が出展し、17万5000人以上が来場する世界最大規模のイベントとなっている。50年以上の歴史を持ち、現在では家電の見本市に加え、先端技術がお披露目される場ともなっている。
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1月6日~10日、世界最大の家電技術見本市「CES」が開催された

 CESでは数えきれないくらいのプロダクトが公開されるのだが、なかでも話題を集めたのがソニーが発表した電気自動車のコンセプトモデル「VISION-S」。33個のセンサーを搭載し、社内外の状況を把握できるようになっている。もちろん、エンタメやオーディオにこだわっており、後部座席を含めて映画を楽しめる。ソニーが車を作り始める、ということではないが、今後のクルマに不可欠な最先端の技術を持っていることはアピールできただろう。
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ソニーが公開した電気自動車のコンセプトカー「Vision-S」

ベンチャーから大学まで日本からも多数参加。注目株は?

 日本から参戦しているのは大企業だけではない。多数のベンチャーがブースを構えていた。「JAPAN TECH」には、株式会社All You Need Isの次世代型筋力トレーナー「Higatrec」、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学の植物生体情報計測用無線リアルタイムモニタリングシステム、株式会社toyouの熱中症対策を行えるセンサー「ロブセンス」、クリエイティブテクノロジーLABの静電気で吸着するバンドを備えるセンサー「ESC BIO-SONAR」、ITD Lab 株式会社の4K-CMOS 自動補正付きステレオカメラ、SENQのスポーツにおけるインテリジェントプラットフォーム、株式会社マクアケからは手間から解放されるIoTメジャー「hakaruno」、合同会社サウザンスマイルズの身体情報を取得するゲーム機、アースエンジニアリング株式会社の水素を含む蒸気を作り出すスイソニアの9社が参加していた。  すでに製品化されているものだけでなく、その前段階のプロダクトが多いのもCESの魅力だ。  奈良先端科学技術大学院大学のブースでは、時間同期式のプロジェクターカメラシステムを利用し、皮下の血管を可視化する技術や植物の葉を生きたままモニタリングする技術をを展示していた。類似のプロダクトよりも高精度の映像を撮影できるのが特徴だ。
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「JAPAN TECH」には9社がブースを出していた。写真は奈良先端科学技術大学院大学

 ここで目立っていたのが「Higatrec」。なんと、CES 2020 Innovation Award を受賞している。  「Higatrec」の見た目はスポーツジムにあるようなトレーニングマシンだが、IoTデバイスで、コンピューター制御されている。ダンベルでは実現できない高効率のトレーニングを実現でき、もちろん記録も可能。バーから手を放しても落下しないので事故も起きない。アシストなしでもトレーニングできるので、人手でもかからない。ブースでは実際に体験できるので、いつも人が並んでいるほどの人気ぶりだった。
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今年はセックステックのプロダクトも多数公開
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