少食男子は女々しい?悩める男が医師に聞いた「少食は治るのか」
誰にでもひとつやふたつ、コンプレックスはあるもの。悩みの種は千差万別で、他人からすれば取るに足らないようなことでも、本人にとっては深刻な問題であることも多い。
会社員の水上勝さん(28歳・仮名)は最近、あることが原因で交際している彼女と喧嘩をしてしまったと話す。
「僕は子供の頃からずっと少食で、小・中学校では給食も残すことが多く、よく先生に怒られていたんです。今も、朝と昼は何も口に入れないことが基本。夜はつまみで焼き鳥数本とお酒っていう感じですね。多分、普通の女性よりも食べる量は少ないです」
水上さんは身長170センチ、体重は53キロと、確かに痩せ型だ。
しかし、いわゆる“男らしさ”といった概念は昨今、求められなくなってきたような気がしないでもない。
だが、水上さんは食べないことが原因で彼女に「女々しい」と言われてしまったのだ。
「きっかけは僕の家で過ごしていたとき。晩御飯でピザを注文したことなんです。彼女が『Mサイズ2枚でいいよね?』と聞いてきて。『そんなに食べられない』といったのですが『私が食べるから大丈夫』と。
案の定、僕は4枚くらいでお腹いっぱいになったのですが、彼女が『もっと食べなよ』って。『無理って言ったじゃん』と返すと『栄養が足らなくなる』とか『エネルギーが不足する』なんてしつこくて」
実は彼女、以前から水上さんの食べない体質に思うことがあったようで……。
「僕の知人で武田という男がいるんですけど、彼はラーメン二郎の大盛りもペロリと食べちゃう大食いなんです。彼女も武田のことは知ってるんですが、奴を引き合いに『武田くんは男っぽい』みたいなことをよく言われていたんです。でも、笑いながらって感じでした。
今回は、多分彼女、残ったピザをすべて食べられたんだと思います。けど、大食漢だと思われるのが嫌だったんですかね。過剰にピザを薦めてきて、僕もイライラしちゃって。『お前が食うって言っただろ』…キレちゃったんです。そうしたら彼女『女々しいのうざい!』と罵倒してきて、帰っちゃったんですよ(苦笑)」
「それから数日はLINEも既読無視され、電話にも出てもらえませんでした。しばらくして『言いすぎた』って連絡を受け、一応仲直りはしましたが…」
仲直りできたのなら良かったのではと思うが、水上さんの落ち込みっぷりは激しい。
「“女々しい”と思われてるのは変わりませんからね。僕、少食のせいでずっと困ってきたんですよね。給食の話もそうですけど、高校時代付き合っていた彼女のお父さんと焼肉食べ放題に行ったときも『食え食え』いわれ、無理矢理食べてトイレで吐いたり。
あと、大盛り無料のラーメン屋とかに行っても当然、普通盛りしか食べられないからなんか損した気分にもなるし。そして28歳にもなって、食べないことで彼女にキレられる。さっき話した武田みたいにいっぱい食べられる男だったらなぁと思ったことは一度や二度ではありませんよ。少食って、治せないものなんですかね」
少食が原因で彼女から「女々しい」と罵倒…
1
2
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ