お金

貧乏人は3タイプ。「無気力貧乏」の僕が「不勉強貧乏」の君に贈る言葉

貧乏代表の顔をしていると相談を受ける

 まるで貧乏人代表みたいな顔でSNSをしていると、よく福祉の受け方や金の借り方、グレーなアルバイトについて質問されることがある。多額の借金を抱えている人間は何かしら悪いことをしているだろうという先入観があるのはわからなくはないが、僕はただ流されて借金が膨らんだだけなので、それほど裏事情に精通してるわけではない。至って普通の人がインターネットなどを使って普通に調べた結果が今だ。僕のところに相談に来る人の多くが「不勉強貧乏」にあたる。  例えば福祉についての質問で彼らからよくあるのは、 「どこに電話をかければいいですか」 「今仕事をしていないのですがもらえますか」 などの、「本当の最初の一歩」に関する質問だ。普通に受け取ることのできる人は、自分の住民票がある自治体に連絡をして聞いてみればいいと思うだろう。だが、それが難しい。  僕はサラリーマンだった時によく法務局や特許庁に行く仕事をしていた。もちろん会社が置いてある自治体に行って話をすることも多く、後に貧乏になった時もその経験が活きて、よりたくさんの福祉を受けることに成功し、無職になった後も生き汚く生活している。  貧乏は楽だが、触れる世界はどうしても狭くなる。出ていくお金も入ってくるお金も自分のすぐそばにしかないので、役所なんかはかなり遠い存在に思えるだろう。役所側のホームページも福祉の相談をするためにどういう手順を踏めばいいか詳細にわかりやすく書いてあるが、そもそも「役所のホームページをチェックする」というアイデアが存在しないのだ。消費者金融で金を借りるにしても、アコムやレイクのホームページも見ないし、携帯の地図アプリでその所在を調べることもない。そして多くの場合、彼らの周りは彼らを救わない。 「そんなの調べればいいじゃん」  これは調べればわかるということを知っている人間の台詞だ。ほとんどの人は自分が教育を受けてきた過程を軸にして他人と接するため、突き放すつもりがなくても結果として相手にとって論理が飛躍してしまう。  初めて会社勤めになった時、 「普通に考えたらわかるだろうけど」  と前置きをされてほっとかれた経験がある人もいるだろう。こんな上司は嫌だ、なんて意見もよく見る。これはどんな仕事も初めての人にとっては未知で難しいはずだとみんなが思っているからだ。僕は、ここが教育レベルの平均値だと思っている。もっと賢い人の中には、その人の常識の範疇で解決してしまえるのかもしれないし、そんな彼らからするとほとんどの人が「普通に考えたらわかるのに」と思われているかもしれない。
次のページ
貧困には耳を傾ける
1
2
3
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート