私が赤羽で深酒した後、必ず求める室はラブホテル「ホテル THE Mooon」である。この物件は赤羽随一の飲み屋街である「一番街」のすぐ裏側にあり、近隣には24時間泊めて1500~1600円という格安の駐車場が豊富にある。物件は赤羽随一と言えるほど洗練されており、はっきり言って決して安い宿ではなく平日宿泊でも概ね1万円以上する「準高級」の部類に入るが、「一番街」から最も至便な立地から定宿としているのである。私の場合、大体は夕方ごろから「一番街」の安居酒屋を2~4軒ほど回る。行きつけという程の店は無いが、どの店も安い。「一番街」で飲んで直行できるラブホとしては「ホテル THE Mooon」が第一選択である。
私が赤羽という街に興味を持つようになったきっかけは、清野とおる氏の大ヒット漫画『東京都北区赤羽』の読了によるものであった。これを機にちょくちょくと赤羽で深酒する様になった私は、赤羽という街の味わい深さにも、また想いを馳せることに相成ったわけである。