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これまで皇室が途絶えなかったのは何故か/倉山満

「“旧皇族の男系男子孫の皇籍取得”は法の下の平等に反する」本気か?

 ところで、有識者会議で少数派だった憲法学者の宍戸常寿東京大学教授と大石眞京都大学名誉教授は、「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得」は憲法14条が定める法の下の平等に反し差別に当たると述べた。本気で言っているのだろうか。  現在の日本国憲法の教科書には必ず「人権の例外」が記されている。すなわち、天皇・皇族、未成年、外国人、法人である。天皇・皇族は日本国の法では、国民ではない。国民と違い戸籍はなく、皇統譜があるのみだ。知らぬはずなかろう。  ところで、女性の民間人は結婚により国民から皇族になっている。宍戸氏と大石氏は、これも憲法違反と言うのか。美智子太后陛下、雅子皇后陛下、紀子東宮妃殿下を違憲の存在とでも言う気か。  菅首相には謬見を排し、正論を通し、皇室をお守りいただきたい。
1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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