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「中田翔は特別待遇。普通はクビだ」野球記者が語る球界の暴力と不祥事処理

体罰や暴力が大嫌いだった落合博満

 また、窃盗と並んで多いと記者が指摘する暴力事件だが、こちらも起こしてしまうと厳しい処置が待っているという。前出の記者に聞いた。 「10年くらい前までは、指導と称してコーチが若手を殴るなんてことは、さして珍しくなかった。球界というか、アマチュアを含めて『体罰は指導』という風潮があったのも事実。だけど、最近は減りましたよ。だから、中田の一件はこれほどの大事になった。  暴力、体罰と言えば落合さん(※元中日ドラゴンズ監督の落合博満氏)のエピソードだろう。落合さんは一切の体罰、暴力を認めなかった。コーチ陣だけでなく、選手たちにも体罰厳禁を申しつけた。だが、それでも手を出してしまった者もいたのだが、落合さんはそれを許さず、手を出した者はもれなくユニフォームを脱ぐことになった」

中田翔の今後はどうなる?

 一軍で華々しく活躍できるプロ野球選手はほんのひと握りで、入団こそできたものの、夢半ばで諦めていく選手が山のようにいる。一流の実績を誇る中田翔選手だからこそ救いの手が差し伸べられた今回のケースを話を聞いた記者も球団関係者も口を揃えて「恵まれている」と話す。  二軍ではミスターこと、長嶋茂雄氏からも指導を受けたという中田翔。彼が、今後巨人軍にどのような恩返しをするのか注目したい。 取材・文/SPA!編集部
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