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<競馬>枠番を生かせる者は予想を制す。枠による有利不利をデータから検証

枠順による有利不利はいかほどなのか?

競馬ゲート 現代競馬は枠順に大きく左右されると言われています。そこで今回は、競馬における枠順の有利不利がどれくらいあるのかについて、データも交えて考えてみたいと思います。  そもそもですが、レースが枠順に左右されるのは冷静に考えれば当然のことです。なぜなら、競馬はトラック競技だからです。にも関わらずスタート地点は横一線なのですから、芝であれば馬場が良い状態なら最短距離を通れる内が有利になります。外枠はロスが大きくなるぶん、不利になりますね。  もっとも、内枠は最短距離を走れるメリットがあるぶん、前が詰まるデメリットがあります。また、馬場が荒れている場合は、逆に外枠のほうがキレイな路面を走れるメリットがあり、内枠の馬はボコボコの路面を走らされるデメリットがあります。 ・内枠のメリット 1.最短距離をロスなく回れる可能性が高い 2.有利な逃げ・先行策を取りやすい ・外枠のメリット 1.内側と比べるときれいな馬場を走れる 2.他の馬の影響を受けず気分よく走れる  以上をまとめると、内枠と外枠は基本的にメリットデメリットはが真逆だということがわかると思います。

開催競馬場の特徴や時期、天候によって傾向はまるで異なる

 さて、では実際にどれほど内枠と外枠の有利不利が発生するのかですが、これは競馬場によっても大きく左右されます。例えば、東京芝2400mで行われる日本ダービーは基本的に内枠が有利になりやすいことで有名です。  2008年~2011年までの4年間で、1枠1番は3勝2着1回。単純計算をすれば18頭立てで連対(2着以内)する確率は9分の1ですから、これが4年も続くのは、いかに偶然強い馬が入ったとしてもめったに起こることではありません。  その後、2012年~2021年までの10年間でも、1枠1番の馬はなんと5回も3着以内に入っています。その中には12番人気という大穴で日本ダービーを制した2019年のロジャーバローズなどもいますから、やはり明確に内枠が有利と言えそうです。  もっとも、枠の傾向は時期や天候にも大きく左右されます。同時期に同じ東京芝2400mで開催される牝馬限定戦のオークスは、日本ダービーのように内枠が有利にはならないことが多いレースです。同じ競馬場の同じコースでも、柵の位置などによって馬場状態が異なるためです。  また、2021年の東京競馬は芝の内側が荒れるのが早かったため、日本ダービー当日はむしろ外が有利になりました。1枠1番のエフフォーリアが2着に入ってはいますが、これは馬が強かったためというわけです。その後、エフフォーリアが天皇賞(秋)~有馬記念を連勝したことを考えても、むしろ不利な1番枠でよく2着にきたといえます。このように、枠の有利不利が極端に出るケースは、記憶しておくと予想にも役に立ちます。
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同じ競馬場でも傾向が変わることも
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