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絶対に放置してはいけない「目の疲れ」…治療を怠ると、失明に至るリスクも

早期発見、早期治療が何より大切

眼科医 万が一、緑内障が見つかったときは、症状の進行を遅らせるために通院を続ける必要がある。 「特に男性に顕著なのですが、緑内障は自覚症状がないこともあって、仕事を理由に病院から足が遠のいてしまうケースも多い。せっかく早期に発見できても、治療を怠ったせいで緑内障が進行し、すぐに手術しても視覚障害者になってしまうほど重症の患者さんもいました。  放置すればするほど治療が大変になりますし、失明するリスクも上がります。そうならないように、うちでは患者さんに正しい情報を伝えて、治療の必要性を理解していただき、希望を持って前向きに治療に取り組んでもらえるように全力で寄り添うようにしています」  長引くコロナ禍で目を酷使していると自覚している人はもちろん、普段から目に優しい生活を意識している人も定期的な検査を欠かしてはいけない。目の異常に気づける絶好の好機だと心得たい。 【梶原一人氏】 1959年、東京都生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、眼科医に。1990年にハーバード大学に研究員として留学、世界的権威の科学雑誌『ネイチャー』『サイエンス』に研究結果が掲載される。1994年にスタンフォード大学・神経生物学教室にリサーチ・アソシエートとして移籍。1995年からは東京大学医科学研究所・科学研究部の客員研究員を兼任。日本人初のハワード・ヒューズ・メディカル・インスティテュート奨学生。2006年に「眼科 かじわら アイ・ケア・クリニック」を開業。YouTubeチャンネル「100年生きる!眼科チャンネル」を更新中。著書に『ハーバード × スタンフォードの眼科医が教える 放っておくと怖い目の症状25』がある
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ハーバード × スタンフォードの眼科医が教える 放っておくと怖い目の症状25

名医が教える「100歳まで視力を失わない方法」

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