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マツダの挑戦。直6エンジンでBMWやベンツに勝てるのか? CX-60試乗記

燃費をBMWと比較すると…

オートクラブ

CX-60に用意されるパワーユニットは、4気筒2.5リッターガソリンの25S、4気筒ガソリンプラグインハイブリッドのPHEV、直6 3.3リッターディーゼルのXD、直6 3.3リッターディーゼルマイルドハイブリッドのXDハイブリッドの4つです

 マツダの直6ディーゼルの特徴は、パワーが控えめなぶん、燃費が非常にいいことだ。CX-60のカタログ燃費はリッター21.1㎞。BMW X5の直6ディーゼルはリッター12.4㎞。圧勝である。  そのぶんCX-60の最大トルクは500Nmで、X5の620Nmに負けてるが、アクセルを深く踏み込めば、直6というよりV8みたいな「バルルルル~ン」という勇ましいサウンドを発して「グワーッ」と加速する。十分だぜ!  燃費の良さも本物で、街中でもリッター12㎞、高速巡航ならリッター20㎞も夢じゃない。バカデカいEVよりエコかもしれないし、直6のためにリッター5㎞に耐えた担当Kにすれば、夢のような低燃費。こういうゼイタクな大型SUVを買う人が、どれくらい燃費を重視するのか、それがウリになるのか、という問題もあるが……。  とりあえずこのクルマ、値段は550万円くらいしますけど、CX-5(直4の2.2リッター・ディーゼルターボ)より燃費がイイし、もちろん加速もイイ。見た目や内装もゼイタクだ。  カーマニアとしてはマツダの挑戦を支持するほかないじゃないか! 健闘を祈るぜ!

【結論!】

最初の試乗車はアタリがついていなくて、エンジンもハンドルも乗り心地もメチャ固かったりしたのですが、あとでアタリがついてる試乗車に乗ったら全部良くなってました。ナラシ運転が終われば別物になるはず!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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