更新日:2023年03月05日 21:21
エンタメ

“大地震で死者5万人超”。トルコ出身芸人が語る「我が国は姉歯大国」

トルコでスタンダップコメディをやっていた

デミル

不死身のレモン水の2人。デミルさんと、おんぷさん

――ここからは芸人としてのデミルさんについても聞かせてください。まずいつ頃、日本にやってきたのでしょうか? デミル:2019年1月に来日しました。今で4年目ですね。就労ビザをとって会社勤めするために来ましたが、実はもともとトルコでもスタンダップコメディとか演劇をやっていたんです。日本に来た翌月には会社で働いていたので、そこの同僚や知人を誘って、アマチュアでライブをしていました。  遊びみたいなレベルですけど、1時間のライブの売り上げから場所代を除いて4000円くらい残っていたのであの頃が一番稼いでました(笑)。ただやがて全てのライブを1人で主催して、場所も取って、ネタも作って、もう手に負えなくなり、それで外国人タレントで当時売れていた厚切りジェイソンさんがいるナベプロの養成所の社会人コースに入りました。

深夜バラエティ『ゴッドタン』の面白さに衝撃

デミル――養成所での生活はどうでしたか? デミル:すぐ売れると思っていたのですが、同期に日本とナイジェリアのハーフ兄弟の「ドンココ」という漫才コンビがいて、初日にオリエンテーションの部屋のど真ん中にすごく濃い顔の2人がいたんです。初日に行くまでは自信満々でしたが、それを見た瞬間、もう終わったと思いました(笑)。まぁ、本当は言われたことを言われた通りにできていなかった僕がダメだったんですが。最後のほうは養成所トップの方に「お笑い向いていない」と言われて、事務所所属を決めるライブも落選してしまい、2021年10月に卒業しました。 ――そこから今の事務所にはどう所属したのですか? デミル:日本に来る前からK-PROのことは知ってて、そもそも日本のお笑いに興味を持ち始めたのが10年前で、当時、早稲田大学に留学してたんです。それまではどちらかというと深夜アニメを見ていたのですが、深夜バラエティの面白さに衝撃を受けたんです。『ゴッドタン』(テレビ東京系)という番組にハマって、そこで(今の事務所社長の)児島気奈さんが解説役で出演していた「この若手知ってんのか」のコーナーを見たんです。
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「いつかこの人にこの番組で紹介されたい」
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平成生まれのライター、編集者。ファミマ、ワークマンマニア。「日刊SPA!」「bizSPA!フレッシュ」などの媒体で執筆しています

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