加護亜依「神のご加護がないんです」喫煙騒動、2度の離婚…波乱万丈アイドルの胸のうち
楽しく生きるきっかけに自分がなれればいい
――その結果、いまは当時のことをおもしろ話みたいな感じで言えるようになったんですね。
加護:やっと自分の人生がギャグ化して(笑)。
ずっと何かあって、「よし頑張るぞ」ってなるとまた何かあっての繰り返しで。
――何回も芸能界を辞めると報道が出て。
加護:ホントに。やっとここまで来たのにまた引退報道が出るみたいなことがずっとあったので。これもうギャグじゃない? と思って。
「加護亜依の人生ってギャグだよね」みたいなことをポロッとお友達に言われたとき、自分の人生をやっと笑えるようになったんです。人生っておもしろいほうがいいな、それが自分なんだなって思えた。そういうのを見て少しでも「加護ちゃんもあんな感じだし、まあイケるか」って楽しく生きるきっかけになったらいいなって、この数年で思えるようになりました。
周りのスタッフさんもあえて私をヨイショしないところがすごい居心地よくて。昔はずっと「加護さん」とか言われていたんですけど、そうじゃなくて「もう落ちてるじゃん」みたいな(笑)。「あなたはもうダメな人で、何やったってうまくいかないんだから」ってギャグみたいに言ってくれる、周りで私のことをおもしろく接してくれる人が増えたんです。それで逆に「だよねー! ウケるわ自分」みたいになったところがある。
――その前は、もっと腫れ物に触る感じだったんでしょうね。
加護:そうです。「そんなこと言ったら加護さん傷つくだろうな」とか、インタビューでもそういう感じだったので。私は実はそうじゃないのに……みたいなところがあったんですけど、そういう雰囲気で変えてくれたところがすごくありました。「高額納税者がいまここよ! 一番下の、なんならもう一個下だから。これ以上ないから」って言われて。 たしかになって。
喫煙報道とか過去の結婚話とかも逆に触れないでくれる人もいたんですけど、それで私が委縮しちゃったところもあって、話したほうが自分もスッキリして。
――ある時期からタバコは持ちネタのひとつみたいになってきちゃいましたからね(笑)。
加護:最近ひどいです(笑)。どこの現場に行っても言われますからね。でも何かトラブルがあるほうが芸能界的にはおもしろいんじゃないかなっていうのは密かに頭の中にありました。
――ただ、乗り越えられず力尽きちゃう人もいるわけですよ。
加護:そこに負けてしまえばある意味では楽だったんでしょうけど、できなかったです。それはアイドル時代の負けたくないっていう気持ちが、そこだけは変わらずあるんだなって。
――’18年にはハロプロのコンサートにゲスト出演して、昔の曲を歌って。あれは泣けましたね。
加護:「Hello!Project 2018 SUMMER」ですね。泣きますよね。やっぱりあきらめなくてよかったって思いました。ちゃんとすれば見てもらえるものなんだなって。自分の考え方次第でこんなにも人生が変わるんだって思います。
――それまで自分はなんでこんなに不幸なんだ、みたいな思いもどこかにあったんですか?
加護:そう、ありました。私なんて……みたいな感じだったんですよね。悲劇のヒロインで渦の中にいるのが心地よかったりもして。
自分が幸せを望んでないのかなとか、勝手にそういうマインドに自分が持っていってて。そこにようやく気づけました。こんなに遠回りしないと気づかないんだ、ホントにバカだなーって(笑)。まだいろんなことある気がするんですよ。ずっと何かあったんで。でも、何かがあるから人生だし、また成長できるのかもなって。
――最近はすごい安定して、大きなトラブルがないですよね。
加護:はい、そのはずなんです。
――ただ、先日の2度目の離婚の発表は驚きました。
加護:ビックリですよね、しかも2年前の離婚をいま発表して(笑)。これは誰にも言わなかったんです。だから周りが一番ビックリしてました。「そういうとこあるよね」って言われて。
自分の本心を言わない人間なんだなって思う。小さい頃から。「言わないとみんな悩んでることがわからないから助けることもできない」ってよく言われて。言える人間になれたらいいなって。結婚も難しいですね。
――いままでみたいなたいへんなことがあったっぽい感じじゃないから、まだいいですけど。
加護:いや、たいへんでした(苦笑)。なんでなんだろうって思うような。不倫とかそういうのじゃないですよ。でもその引き出しはなかったっていう。
1970年、東京都出身。プロ書評家、プロインタビュアー、ライター。主な著書に『男気万字固め』(幻冬舎)、『人間コク宝』シリーズ(コアマガジン)、『サブカル・スーパースター鬱伝』(徳間書店)、『書評の星座』(ホーム社)など
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