更新日:2013年02月21日 09:03
お金

東京金先物の押し目は4600円台

日本の金相場がかつてない賑わいを見せている。海外とは対照的に、金先物価格が32年ぶりの高値をつけたのだ。背景にあるのは急激な円安。一種、アベノミクスが巻き起こした“金バブル”なのだ。果たして、金投資で一攫千金を得る方法は残されているのか?【中編】 ⇒【前編】円安で「金」が爆上げ中
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◆中国・インドの2大需要国が金相場を買い支える 金「昨年末からNY金が下げに転じたのは、12月のFOMCの議事録で12人の理事のうち5人がQE(量的緩和)に反対を表明し、早期に金融引き締めに転じるという見方が広がったから。政策金利が引き上げられたら、ドルに資金は流れ、金価格は下落するものですが、実際にはNY金の下値は堅い。金の最大の需要国である中国とインドが買い支えるからです。両国は景気減速感が広がった昨年でさえ、年間生産量の55%もの金を買っています。仮にアメリカが金融引き締めに動いたら、それは景気回復が進み始めた証拠。そのときに中国とインドはどうなっているか? 当然、アメリカに引っ張られて景気は上向く。となれば、両国の金に対する需要はますます伸びるでしょう。ヘタすると全生産量の7~8割を買ってくる可能性もある。1オンス=1600ドルを割り込んだところから両国の買いが入ってくるので、まず1500ドルを割ることはないでしょう」  実際、NY金は’11年以降、何度も1500ドル台前半で買い支えられて反発。背景には産業用途の実需に加えて、各国が外貨準備に金を組み入れる動きや企業年金単位での大口金投資もあるのだ。結果、総合すると「10年以内にNY金は3000ドルを突破する」というのが、豊島氏の見方。1ドル=100円まで円安が進むと仮定すると、小売価格は約1万円。今の倍近い値がつく可能性もある。 「賢く金投資を行うならば、NY金が1600ドルを割り込んできたところを拾うこと。金の現物投資を行うなら、為替もチェックして過熱気味のドル/円が1ドル=90円前後まで下げたところを買う。東京金先物価格なら4600円台がちょうどいい押し目になると予想しています」  なお、金投資には現物、先物、ETF(上場投資信託)などがあるが、潤沢な資金があるなら現物がお勧め。金購入時には消費税を支払うが、売却時には消費税を上乗せした金額がもらえるからだ。消費税が5%のうちに購入して、10%に引き上げ後、売却したら増税分が利益になるというわけ。 ⇒【後編】金売り&プラチナ買いなら短期でも勝機アリ
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【豊島逸夫氏】 旧三菱銀行、スイス銀行などで貴金属ディーラーとして活躍後、金融アナリストとして独立。特に、金相場とグローバルマネーに精通 【ランケン氏】 あらゆる金融商品に投資してきた経験を持つサラリーマン投資家。『南アフリカ研究所』http://fxzar.blog54.fc2.com/『CFDステーション』http://cfd-station.com/の2つのブログを運営 ― 東京金先物[1ドル=100円]で大化けの可能性を探る【2】 ―
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