インドネシアで脱サラ起業した日本人。エステは大成功も、たこ焼き屋は失敗したワケ
東南アジア諸国の中で、タイやシンガポールが観光国として知られているならば、意外なビジネスの穴場として知られているのがインドネシアだ。人口約2億5千万人と、アメリカに次いで世界第4位の規模を誇るこの国には、ビジネスチャンスが多く転がっている。そのため、近年では脱サラしてインドネシアで起業する日本人も珍しくないという。
5年前にジャカルタに移住し、現在は複数のエステ店やフィットネスクラブを経営する室野秀氏も、カネ、コネなしでインドネシアを訪れ、脱サラ起業した一人だ。
彼はそれまで勤めていた日本の会社を辞め、単身インドネシアに渡り起業。知り合いの紹介で資金調達をし、不慣れな土地の特徴をつかみながら徐々にビジネスを拡大。現在では会社を年商約1億円の規模にまで成長させた。
在留日本人も約1万5千人いるため、彼らを対象にするだけでもビジネスが成立すると言われているのは「日本人駐在員の妻を狙った“3つの市場”が活況のわけ」でもお伝えしたとおり。この地で成功を収めるポイントはどこにあるのか。室野氏の失敗談も含めて赤裸々に語ってもらった。
――インドネシアの市場は日本と違うのでしょうか。
「大きく異なります。インドネシアは、人口2億5千万人のうち、約5%(1250万人)を占める華僑が国内経済の80%を動かしています。そのため、彼らを狙ったビジネスは市場規模が大きく、日本人でもチャレンジする価値が大いにあるでしょう」
普通のサラリーマンがインドネシアで成功している
華僑をねらう
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