塩村文夏都議に見捨てられた自動車業界の今は?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
今回で9回目を数える、清水草一×渡辺敏史両氏による自動車放談。愛すべきクルマバカの2人が2014年自動車業界の上半期を振り返り、下半期を占う!
【2014年 年央自動車放談】
●清水草一(自動車ライター)× 渡辺敏史(自動車ライター)
――昨年末の対談(https://nikkan-spa.jp/561708)は、ソチ五輪での真央ちゃんの金メダルとW杯日本代表のグループリーグ突破が増税ショックの日本を救うという予測でしたが、そのシナリオは崩れ去りました。
渡辺:真央ちゃんは砕け散るわ、サッカーは木端微塵。それにしては、意外と消費税アップのリバウンドが激しく来てない感じはしますね。
清水:富裕層がカネ使ってるからね。富裕層といえば、破綻した与沢翼クンの話から入らなきゃいけないんじゃない。扶桑社から本も出たことだし。フェラーリもロールスロイスもベントレーも全部売っ払って、寂しいじゃないか。
※与沢翼 著『告白 秒速で転落した真実』
渡辺:目黒の輸入高級中古車専門店で、オプションてんこ盛りの与沢ロールスが4480万で売ってますよ。
清水:あのロールス、1億したとか言ってたよね?
渡辺:いや、どんだけオプション付けてもせいぜい7000万でしょ。
清水:とにかくさ、フェラーリとロールスに乗ってるだけで、すごい大金持ちだと思ってしまうのはいい加減にしてくれと言いたいね。この日本では、フリーライターの俺でもフェラーリ買えるんだから!
渡辺:節約すれば(笑)。
清水:もう1人。自動車業界から誰も発信しないからこの場で話とかなきゃいけないのは、セクハラやじを受けた塩村文夏都議。彼女の経歴には書いてないけど、自動車ライターとしてこの業界に1年ちょっといたんだよね。
渡辺:僕も彼女のことで何人かに言われました。あの騒ぎで悲劇のヒロインとして祭り上げられて、テレビとかにほいほい出演してるけど、いい加減忠告してあげたほうがいいよって。でも言うにしても、彼女に何のコネクションもないし(笑)。
清水:実は俺、5年くらい前に彼女とトークショーやったことあるんだよ。彼女が中心で、俺ともう1人がゲストに呼ばれたわけ。そしたらそれが2500円取って100人も集めるイベントでさ。当時、彼女は無名だったし、そんなの誰も来てくれるわけないじゃん。それに彼女は集客活動もしてなかったから、このままだとガラガラで大変なことになるってんで、俺が一生懸命知り合いに頼んでかき集めたんだよ。
渡辺:で、清水さん関係者でなんとかしたわけですか?
清水:そうだよ。あれはほんとに迷惑だったよ!
渡辺:でも、喰われなくてよかったですね。
清水:小物すぎたからね(笑)。週刊新潮や文春に書いてあった、彼女と別れたトヨタの御曹司って誰?
渡辺:トヨタの関連企業ですよ。トヨタの一次サプライヤーの御曹司のことだと思いますよ。
――手切れ金1000万とか、乗ってた赤のレクサスIS取られたとか。
清水:いま思えば、あんな猛獣がこの業界を徘徊してたわけで、誰も慰謝料取られなくて本当によかったよ! エサが小さすぎて、すぐ見捨ててくれて!
――今回の騒動で全国区になったから、次は国政に進出ですか?
渡辺:なんにせよ、野心がないとできない仕事でしょうから。
清水:我々としては、塩村都議に捨てられたこの業界で頑張るしかないんで、これから盛り返そうよ! カネのニオイがプンプンするくらい!
――カネの話では、自動車メーカー各社の’14年3月期決算は「過去最高」連発でしたね。8社合計で1兆8500億の為替益だとか。
清水:日本経済の屋台骨である自動車産業がここまで復活したのは、すべて安倍さんのおかげってことだよ。わかってんのかね、みんな? 自ら賃上げしてくれなんて言う首相が今までいたかよ!
渡辺:確かに。
――新車販売も4月、5月はさすがに凹みましたが、6月からかなり盛り返してます。
渡辺:今年の海外旅行も好調らしいですね。円安&消費税アップでドン詰まりになってもおかしくないのに、みんなノってる。
清水:景気の「気」は気分の「気」ということですよ。
渡辺:いまのところ、真央ちゃんとW杯以外は、日本はうまくいってるわけですね。安倍さんも消費税とか集団的自衛権とかヤバいときになると、絶妙のタイミングでナイスキャラが話題をさらって助けてくれるし。
清水:佐村河内守と塩村文夏と野々村竜太郎の好アシストもあって、すべてがいい方向に向かっているわけだ。これでもし拉致被害者が年内に帰ってきたら、まさに安倍外交の大勝利。支持率は70%超えですよ。
――上半期で印象に残った新車は?
渡辺:佐村河内や野々村を超えるインパクトはなかったですね。
清水:それはさすがに無理だよ。俺はメルセデスのG63 AMG 6×6は大ヒットだと思うな。
渡辺:どんなスーパーカーが来ても怖くないですよね。バリバリ踏み潰してくれそうだから。
清水:あれは無敵の超高級車だよ!与沢クンもあれに乗ってから飛んでほしかった!
――日本には何台入るんですか?
渡辺:今年は5台。でも限定販売じゃなく通年販売。欲しけりゃ、いつでも売ってあげる。その代わり納車には時間がかかるけど、という態勢。
⇒【後編】『ラ フェラーリとメルセデス6×6は最強vs最強の六本木帝王争い』に続く https://nikkan-spa.jp/682643
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