ビッグダディが与沢翼とガチ対談――違いすぎる2人の「金銭感覚」
週刊SPA!連載【ビッグダディのさすらい乱取り】出稽古編
“日本一有名な大家族”の父が世間からの批判と真っ向勝負!
<今回の訪問先>与沢翼氏
わが道を突き進むビッグダディが、同じようにわが道を進む人物から学ぶ「さすらい乱取り」出稽古編。今回の対談相手は、“秒速で1億円稼ぐ男”として時代の寵児となったものの、先日、約3億円の税金滞納による経営破綻寸前宣言でニュースを賑わせた元ネオヒルズ族の与沢翼氏だ。
ダディ:いやぁ、俺のなかでは六本木に住むなんてロクなヤツがいないイメージだったけど、今日はよろしく!
与沢:今は住んでいませんが、よろしくお願いします。清志さんはテレビで拝見してました。僕は結婚もしてないし、子どももいないので、単純に何であんなにお子さんがいるのか不思議です。
ダディ:いや、望んであそこまで増えたわけではなくて、結果的にこうなっただけだから。そもそも自分が5回も結婚なんてすると思ってなかったし。
与沢:自分は今、交際している彼女がいるのですが、離婚が怖いから結婚に対して慎重になっているんですよね。
ダディ:そんなもの、童貞喪失と同じ。経験すればどうってことない。結婚も離婚も、今の状態より幸せになるためにチョイスする道の一つにすぎないんだから。
与沢:でも、離婚するってことは感情が変わってしまうということですよね。そもそも「この人と一生添い遂げよう」と思って結婚するわけじゃないですか。
ダディ:そりゃまぁ、そうだけど……ただ、俺の場合、相手の気持ちが変わることのほうが多い。俺はウソがつけないから「愛してる?」って聞かれても「今はわかんねえ。あと3年くらいたてばわかるんじゃねえか」とか言っちゃうから。
与沢:正直すぎますね。
ダディ:いっそ「嫁が『愛してる?』と聞いたら夫は『愛してる』と必ず答える」というルールにすればいいのに。
与沢:それはさすがに変ですよ(笑)。ところで、清志さんの金銭感覚も興味があるので、ぜひ聞かせてください。
ダディ:確かにお金は生きていくために必要で、無ければ困るんだけど、どんなに高級でうまいモノを食べても、ウンコになって出てくれば一緒。与沢さんが大好きな車も、自分は一番最初に買った自動車は8万円だったよ。ベンツでも軽自動車でも制限速度が同じなら、別に軽自動車で十分いいじゃねえかと思うね。
与沢:自分の場合、以前は相当な無駄遣いをしていたと思いますし、その感覚すらありませんでした。まず、自分がいくら持っているのかわからないし、いくら使ったのかもわからない。10万円単位の支払いでは記憶にも留まりませんでした。
ダディ:俺なんか昨日、生まれて初めて自分のために260円のハーゲンダッツのアイスを買ったよ(笑)。この年になってアイス一個で喜べると思ったら、逆にありがたかったけどね。あと、去年、生まれて初めてキャバクラに行った。
与沢:ええっ……!?
ダディ:俺の隣に座った女のコが「はじめまして。今日はよろしくお願いします」と言って俺の太ももに手を置いてきた。だから「今日はヤラしてくれるの?」って聞いたら「無理です」って答えたんだよ。「じゃあ俺の太ももに手なんか置くんじゃねえ。紛らわしいんだよ! その手の10cm先に俺のチンチンがあるんだぞ!」と怒ったら「そんなお店じゃありませんから」と、その場でキャバ嬢とマネジャーから怒られたけどね。
与沢:スゴい独自ルールですね(笑)。
ダディ:結局、女優も嫁の乳も同じ。だったら俺に触ってほしいと思ってくれている女の乳を触ったほうがいいでしょう。
与沢:面白いです。おっしゃっていることがストレートで本質に近い気がします。
秒速で1億円を稼ぐ男を前にしながら、独自の理論でぐいぐい攻め立てるダディ。あまりにも異質な2人の異種格闘技戦の行方はいかに。この対談の続きは連載をまとめた単行本『さらば、ビッグダディ』にて
【林下清志】
1965年岩手県生まれ。’06年9月から放送された『痛快!ビッグダディ』が反響を呼び、話題に。現在は盛岡市で「盛おかや」を営む。
ブログは http://ameblo.jp/big-daddy0408/
【与沢翼氏】
’82年生まれ。’11年に10万円の資金でネットビジネスに参入し、半年で7億円を稼ぐ。しかし、今年4月に経営危機を宣言。近著に『告白』(扶桑社刊)がある
<撮影/山田耕司>
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