「結婚できない職種」ワースト10
単なる職場での出会いの多さではなく、構造的に結婚が遅くなってしまう職種・職業があるという。人事問題や雇用に詳しい城繁幸氏は5つのパターンを挙げる。
まず結婚できない職種の筆頭が、すき家の店員のような「低賃金&長時間労働」の職場だ。
「給料が少なくても、仕事以外の時間があればワークライフバランスを充実させることができますし、労働時間が長くても給料が多ければ満たされる。しかし、どちらもないと、これは大変。恋愛だとか結婚どころじゃありません」
また、女性が少なすぎる職場も問題だ。
「職場での出会いが少ないという不利な面もあるのですが、それはさほど関係ありません。それより、メーカーの研究職に就いているような人はもともと理工系で、女子が少ない学生時代だった。それが社会人になってもさらに女性が少ない環境にいるわけですから、純度がますます高くなってしまっていることが問題。ちなみに、小保方氏のように、そんなところに女性研究者が一人いると、男はコロッといってしまうんですよね」
逆に、「女性が多すぎる職場は女性に幻滅して、結婚が遅れるケースがある」と指摘する。
「女性が多い看護師のなかに男性がいても、力仕事を任されるだけで、男性看護師がモテモテということはあまり聞かないですよね」
意外なのは、圧倒的な高収入を誇る外資系金融マンや、高収入と安定が自慢の大企業の管理職だ。
「高い給料や安定ばかりに目移りして、『どうせカネ目当てなんだろ』と上から目線になってしまったり、『結局、自分じゃなくてもいいんでしょ?』と女性に対して猜疑心を持ってしまいがちなのが、この職種の特徴です」
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【結婚できない職業ワースト10】
●低賃金かつ長時間労働
「すき家の店員」「介護関係」
●女性が少なすぎる
「メーカーの研究職」
●女性が多すぎる
「アパレルの店舗スタッフ」「宝石店」「ツアーコンダクター」「男性看護師」
●休みが不規則な
「不動産販売」
●高いスペックだけが目当てにされる
「外資系金融マン」「大企業の管理職」
【城 繁幸氏】
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