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故障したPCやタブレット、実は意外とカネになる!?

壊れたPCが押し入れに眠ったままになっている人も多いだろう。どうせゴミにしかならない……という思い込みは、今すぐ捨てよ! ◆故障したPCやタブレットにも立派な需要がある!
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ACER 5741-N54E/KF(’10年7月発売)

 うっかり落として液晶を割ったり、勢いでジュースをこぼしてキーボードを壊したり、はたまたある日突然電源が入らなくなったり、精密機器であるPCやタブレットには「故障」がつきもの。しかも、メーカー保証期間を過ぎた後の修理代は「もはや新しいものを買ったほうが安い」というくらい高額な見積もりが出てくるのが常だ。  さりとて、捨てるのもラクではない。PCの廃棄にはメーカーに引き取りを申し込まなければならないうえ、PCリサイクルマークが付いていない場合は数千円の処理代まで取られる始末……。  だが、こんな“お荷物”も実はカネになることが判明! 中古PCの買い取りを行う「PCいっとく」の永野間祐一氏は「ここ3~4年以内に発売されたPCなら、故障していても5000円前後は確実につきますよ」と断言する。  故障したPCの使い道は主に2つ。「ひとつは、なんとか修理して完動品として再販する場合。同じPCが2台あれば、片方の液晶が割れていて片方のキーボードが壊れていても『ニコイチ』ということで1台のPCに仕立てることができます。それがムリでも、CPUのみを再利用するといった『パーツ取り』の用途がありますね」  とはいえ、あまりに昔のモデルになると、ユーザー自体がいないので、パーツとしての価値は限りなくゼロに。永野間氏いわく「CPUがCore2(’06年発売)以降というのが、壊れていても値がつく一つの目安」とか。  同じく、中古PCの買い取りを行う「ジャングル秋葉原店」では、OSのバージョンを買い取り価格の目安にしているという。 「ウチで買い取れるウィンドウズPCの一番古いものはXPモデルで、壊れていても100円から買い取りしています。この世代になると処分するにもお金がかかりますよね。Vistaモデルなら2000~3000円といったところで、モノによっては1万円くらいつくものも」(ジャングル秋葉原本店・高橋竜馬氏)  もっとも、どこのショップに故障ガジェットを持ち込んでも、カネに換えてくれるわけではない。 「ソフマップやジョーシンなど大手ショップの買い取りサービスに故障品を持ち込んでも、大抵0円にしかなりません。状態のいい中古品をギリギリの価格で買い取って『高値買い取り』のイメージを保ちつつ、故障品はタダで引き取って儲けるというのが彼らの戦略。0円で納得する前に、ぜひウチのようなショップで見積もりを取ってみてほしいですね」(永野間氏) ⇒【後編】「ケース・バイ・ケースで売る場所を使い分けろ」に続く https://nikkan-spa.jp/703603 <ゴミガジェットの査定例> ★液晶割れたノートPC ACER 5741-N54E/KF(’10年7月発売)⇒¥4,900‐ ★通電不可のノートPC ASUS K53E-SX2410(’11年5月発売)⇒¥5,100‐ ★OS起動不可なデスクトップPC EPSON ENDEAVOR MR4000(’10年1月発売)⇒¥4,800‐ いずれも「PCいっとく」で、実際に買い取りされた例(本体のみ)。買い取り額はパーツ取りした場合の利益を見込んで算出するが、フタを開けたら「パーツすら使い物にならない」こともあるとか。買い取る側にとっても賭けなのだ ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=703610 ●ごみパソ 「PCいっとく」の個人向け買い取りサイト。着払い可で、持ち込みの場合は500円のボーナスがつくのも◎。http://www.53pc.com/ ●ジャングル秋葉原本店 中古PCからゲーム機まで幅広く中古品を取り扱う。ソニー、東芝などの国産PCは故障でも高値買い取りの傾向。http://jan-gle.jp/ ― 5000円はザラ![故障ガジェット]錬金術【1】 ―
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