アパレルの女性店員が貧困化するワケ「食費を削って服を買い、薬を飲んで耐えています」
時折、ふと疲れた顔を見せる彼女もまた、精神的にギリギリの状態で働いていた。
「資格を取る時間もないし、みんな目の前の仕事をこなすことしか考えられない。それに職場は10代や20歳そこそこの若いコばかりなので、法律の知識がないから辞めた後も泣き寝入りするしかない。業界もそれを知ってて利用してるはず。人を追いつめて使い潰す業界の体質そのものが、貧困女子を量産しているんだと思います」
他業種へ転職できるようなスキルも身につかず、心と体を壊せば再起するにも時間がかかる。きらびやかな世界の闇は異様に深い。
<私の未来予想図>
資格もスキルも取れない以上、結婚に逃げるしか術はないです
5/12発売の週刊SPA!に掲載されている大特集『ニッポンの大問題[女の貧困化]が止まらない!』では、上記のような「リアルすぎる実例」が世代別で続々登場。彼女たちの未来予想図にもぜひ注目してほしい。20代、30代、40代別で「女性の貧困」問題を検証していくと、「ワーキングプア」「シングルマザー」「隠れホームレス」などさまざまな問題が浮かび上がり、貧困大国ニッポンの真の姿に誰もが驚きを隠せないことだろう。
果たして、新局面を迎えた「女性の貧困」問題に我々はどう向き合えばいいのか、ぜひとも考えながら読んでいただきたい特集なのである。 <取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
1
2
![]() |
『週刊SPA!5/19号(5/12発売)』 表紙の人/前田敦子 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
【関連キーワードから記事を探す】
「突然、涙が止まらない」100万円超の自爆営業で、心を病んだエリートの告白
コールセンターは“女のブラック職場”!? 元従業員の告白
「結婚すれば貧困から抜け出せると思っていた…」年収150万円・アパレル女子を待ち受けていた現実
「上司より先に帰るのは心苦しい」とムダな残業…奴隷型サラリーマンを分析
アパレルの女性店員が貧困化するワケ「食費を削って服を買い、薬を飲んで耐えています」
年収260万円、バツイチ42歳トラック運転手が見つけた「幸せ」。子供とは会えない日々が続くが…
突然の雇い止めで収入ゼロ、貯金も家もすべて消えた。コロナで無一文の衝撃
世帯年収300万円で東大に合格できた理由「貧しかったからこそ燃えた」
Uber Eats配達員がキレた。店の“商品入れ忘れ”で再配達…報酬は?
奨学金、毎月11万円の返済。コロナで残業もボーナスもない31歳の苦悩
値上げの本番は夏以降。出口の見えない修羅場が多くの世帯を苦しめる
手取り年金16万円の74歳、子供への仕送り4万円。相次ぐ値上げに不安の日々
炊き出しに並ぶ人々。ホームレスは少数派、タワマン在住も…貧困転落の防波堤
年収300万円の男性44歳、インフレ貧困に転落しそう。カードローン3万円が返済できない
手取り21万円で毎月5万円以上も貯蓄する40歳女性、賢い節約のヒミツ
フリーランスの王・株本祐己「フリーランスが活躍できる社会にしたい」。“フリーランス集団”というまったく新しい組織の形
早稲田卒の41歳男性が専業主夫になったワケ。子ども6人と年収700万円の妻、月の小遣い3万円の幸せ
企業戦士が50代で保育士に転身。年収500万→150万に激減しても、毎日が楽しい理由
50代転職の極意:保育士への転身で年収150万減も「天職」を掴んだ元SE
妻の年収2500万円、夫はサポート役。“男が稼ぐ”という変なプライドを捨てた夫たちの共通点
世界195か国の憲法を研究して知った「世界の変わった憲法」7選
「受けます。僕しかできないでしょ」 石丸伸二氏が明かした次の可能性
安倍晋三氏が残したもの。“優しく繊細”か“冷徹で強権的”か/山口真由
刑務所でも高齢化が問題に。受刑者が高齢受刑者の介護をすることも…
10万円一律給付「もらう必要のない人たち」の声を聞いてみた