郷ひろみワールド全開! 登美丘高校ダンス部とコラボでNHKホールに一夜限りのバブルを巻き起こす
大晦日に行われる「第68回紅白歌合戦」のリハーサルが、29日から東京・渋谷のNHKホールで行われている。リハでは要点だけ抑えつつ力を温存するアーティストも少なくないが、そんな中で今年62歳となったレジェンドが本番さながらの熱い熱いパフォーマンスを披露した。30回目の出場となる郷ひろみだ。
郷は今年バブリーダンスで話題となった大阪府立登美丘高校ダンス部とコラボ。一夜限りの『2億4千万の瞳~GO!GO!バブルリミックス~』を全国のお茶の間に届ける。「熱いステージにしたい」と気合十分だ。
これは本当にリハなのか――。そう感じさせるほどのアッチッチな30分間だった。バブル時代を彷彿とさせる衣装に身を包んだ50人の高校生をバックに郷が躍動。とても60代とは思えないキレキレのターンも披露し、仕上がりの良さを感じさせた。普段からダンスのキレには定評のある郷だが、高校生とのコラボでそのパフォーマンスは益々加速しているようだ。
「僕以上にキレのある素晴らしいダンスなので、彼女たちのスピード感に(影響を受けて)僕自身もより一層高ぶっていますよ。1年の締め括りに相応しい、最高のステージになる予感がしています」
ダンスのフォーメーション確認の際には「僕、前に出るときここを通って大丈夫? 皆さんのダンスの邪魔になってないかな?」と声をかける場面も。自分より40歳以上も若い高校生が相手であっても決して気遣いを忘れない、郷らしい一面が垣間見えたシーンだった。出場30回目の常連だけに、周りを見る余裕も流石の一言だ。
ステージから離れても、その振る舞いはまさにスターそのもの。満面の笑みで手を振りながら報道陣の前に現れ、無数のフラッシュを浴びながら自ら「どんなポーズをすれば良いですか?」とリクエストを受け付けることも忘れない。続く囲み取材でも、大物であるにも関わらず約10分近くに渡り丁寧に対応。「バブルの頃はやっぱり郷さんもザギンでシースーとかしたんですか?」といういかにも芸能記者らしい質問に対しても嫌な顔1つせず、「“ひろみくん、スーシー行こうよスーシー!”って言われたことがあって。うまくひっくり返せない人もいるんだと思いましたね(笑)」とユーモアを交えながら返していく。大人の余裕と子どものような茶目っ気を併せ持つ郷を前に、囲んだ記者も、その場を取り仕切るNHKのスタッフも誰もが自然と笑顔になってしまう。“芸能人”とはまさにこの人のことを言うのだろう。
取材を終え、「OK!バブリー!GO!GO!GO~!」と言いながら颯爽と去りゆく郷。本番はどんなバブリーなステージで魅了してくれるのか、要注目だ。
<取材・文/福田悠 撮影/林絋輝 八木康晴(本誌)>フリーライターとして雑誌、Webメディアに寄稿。サッカー、フットサル、芸能を中心に執筆する傍ら、MC業もこなす。2020年からABEMA Fリーグ中継(フットサル)の実況も務め、毎シーズン50試合以上を担当。2022年からはJ3·SC相模原のスタジアムMCも務めている。自身もフットサルの現役競技者で、東京都フットサルリーグ1部DREAM futsal parkでゴレイロとしてプレー(@yu_fukuda1129)
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